【バンド名の意味】僕のアイドル・GRAPEVINEについて考察【過去メンバー】

音楽の話

大好きな音楽について・グレイプバイン考察

音楽の話がしたくてブログを始めたのにすっかり書くの忘れてた。よし今日は書くぞ。

ミドサー・ロキノン世代のイチローにとってGRAPEVINEはメインストリームに迎合しないクールなロックバンドの象徴だった。

そしてそのバックグラウンドを知れば知るほど、どんどんその魅力に取り込まれていった学生時代。

音楽好きならみんなそれぞれ”アイドル”みたいな存在がいたと思うけれど、大人になってからも新譜が楽しみなバンドっているだろうか?

僕にはいるんです。本当に少なくなってしまったけれど、おっさんになってからもワクワクして待てるリリースがあるんです。

今日はそんなバンドの話。人生を寝違えたように生きているので、振り返ることがとにかく苦手だけど、現在進行形で好きなもののことならいくらでも書ける気がするやねん。

まずはメンバー紹介からすればいいのかな?どうなのかな?しらんけどやってみるでほんましかし。

今日はイチローのアイドル”GRAPEVINE”の話!

grapevine websiteより

GRAPEVINE(グレイプバイン)は、ボーカル・ギター・田中和将、ギター・西川弘剛、ドラムス・亀井亨の3人からなる日本のロックバンド。1993年に大阪府で結成。世に知られるようになった時点のレコード会社はポニーキャニオン/ROCKER ROOM。2014年からSPEEDSTAR RECORDS。公式ファンクラブは「BALLGAG」である。

Wikipediaより

ボーカル・ギター 田中和将

j-wave newsより

グレイプバインのフロントマンの田中和将。セクシーで女性ファンが多い印象だが その生い立ちは壮絶を極めた。 

両親が幼い時に離婚してしまい、田中さんが7~8歳の時母親も失踪。 

育ての親に近い母親の友人夫婦が火災によって死別するなど、 少年にとってはあまりにも大きな不幸に見舞われる。 

幼少期は父違いの兄が日雇いのバイトで田中さんを養った。 

その兄が漫画のドラえもんを読み聞かせてくれたそうで・・

 書籍『書生・田中和将の“とんと、ご無沙汰”』の中で ドラえもんに対する思いを垣間見ることが出来る。

ところで、しずかちゃんやドラミが時々嫌な女に見えてしまうのはおれだけなんだろうか。

そんな時はとても悲しくなります。

田中和将

グレイプバインの魅力として、田中さんの書く芸術性の高い詩が頻繁に取り上げられる。 

”映像の詩人“と呼ばれるアンドレイ・タルコフスキーという映画監督に 影響を多分に受けているようで、『鏡』や『サクリファイス』などその影響を隠そうとはしない。 

サミュエル・ベケットの戯曲の『エレウテリア』や、 サリンジャーやヘミングウェイからの影響を感じられる楽曲もあり文学や芸術への見識は広い。

知識やセンスに裏打ちされた歌詞は、奥行きがあり深読みしていけば 尽きる事がない文学性を持つ国内でも無二の文学生を持つ作詞家である。 

また、その壮絶な幼少期の一端を『少年』という楽曲の歌詞で垣間見る事が出来る。

作詞家として評価される田中さんですが、『アイボリー』『スカイライン』『こぼれる』『ピカロ』『ナポリを見て死ね』『マリーのサウンドトラック』などの作曲も手がける。

個人的にはどのトラックも大好きなモノばかりなので、フルアルバムに毎回2曲ほど収録される田中クレジットの曲はすごく楽しみ。マジ尊い。

リード・ギター 西川弘剛

Instagramより

田中さん曰く、打率10割の殺し屋のようなギタリスト。人情派サイコパスってことか?

もともとギタリストだった田中さんが、西川さんに出会ってボーカリストに転向した話は有名エピソード。 

ライブでもチューニング違いの楽曲以外はほとんど1本のギターで引き倒すなど、非常に硬派なプレイヤー。

鳴っているギターの音でその人が分かる、現在の日本では非常に貴重なタイプのギタリストだと感じる。

西川さんのギターソロはどのギタリストとも比較しづらい特殊なプレイスタイル。 

ギターを弾いた事がある人なら分かると思うがメロディラインが特殊で運指がギタリストのセオリーではないのだ。 

上げきりたくなることころで上がらず、下げきりたくなるところで下がらないっていうかなんていうか「そこで下げます?!アニキ!」って時もあるし「そこ上がるでやんすか!?アニキ!」って時もある。

深夜に自分の語彙力の低さに絶望している。ブログって難しいな。

まぁ!とにかく!その西川さんのプレイヤーとしての特殊さがグレイプバインの世界観へ多大な影響を与えているのだ。

その他にも、元リーダーである西原さんの脱退後は年長者として セルフプロデュース作品などのイニシアチブをとって制作活動に当たるなど、バンド内でのサウンドへの貢献度は非常に高いと言える。

そもそもグレイプバインは先述した元リーダーの西原さんと西川さんの2人が始めたバンドであったため、 西原さんの脱退の際には他のメンバーよりも非常に悩んだ様子である。

「ベースがいない音楽があってもいいじゃないか。だから残りなさいよ、君は」と発言し、リーダーを引き止めようとしたエピソードはすごく印象的だ。

(3人になっても)続ける意味があるのかと考えたとき、自分一人になった時に僕にどんな価値があるのかなと思って。そういうのを知る意味では正直辞めてもいいかなとちょっと思ったんですよ。

西川弘剛

作曲者としては『(All the young) Yellow』『いけすかない』『放浪フリーク』『羽根』

『坂の途中』などのギタリストらしくリフ物の曲から、

『リトル・ガール・トリートメント』『小宇宙』『ふたり』『遠くの君へ』などメロウな曲も手がける。

ドラム・メロディーメーカー 亀井亨

codymoon blogより

バンドのドラマーとしては珍しく、多作の作曲家であり日本屈指のメロディーメーカー。 

ドラム界のエヴァンゲリオンでありガンダムであり国家錬金術師。それが亀井亨。

バインのシングルカット・トラックは亀井作曲の物が多く、田中さんが言うには・・・

申し訳ないんですけど、(メロディのある歌ものは)そこに一任してるようなところがありますね。

いい歌ものはきっと亀井君が書いてくれるだろうっていう(笑)

田中和将

そう語るようにキャッチーな楽曲は亀井クレジットのものが非常に多いのである。 

おそらく大多数のリスナーのグレイプバインの印象は亀井さんの楽曲にあるはず。 

バイナー(グレイプバインの狂信者)の中でよく言われる『亀井節』と呼ばれる素晴らしいメロディーラインに文学的な歌詞と田中さんの日本語英語の歌い回しが重なり・・

さらにその上に西川さんの変則ギターが加わったものがグレイプバインの黄金パターンだと勝手に思っている。勝手に言ったらバイナーに怒られるかな。そもそもバイナーなんて呼称ないから大丈夫か。

亀井さん作曲のトラックとしては・・『アナザーワールド』『Everyman, everywhere』

『GRAVEYARD』『smalltown,superhero』『スロウ』『光について』『無心の歌』

『真昼の子供達』『Arma』『1977』など、バインの代表曲とされるものが多く存在する。

GRAPEVINEのサポートメンバー

RENOTEより

金戸覚(かねと さとる、1966年8月25日(52歳) – )

西原休養時の2001年にライブ「Whitewood」に参加。

西原脱退後の2003年のツアー以降、再びサポートとしてバンドの作品及びライブに参加。

Wikipediaより

高野勲(たかの いさお、1969年3月5日(50歳) – )

金戸と同じく2001年のライブ「Whitewood」から参加。

12thシングル「ナツノヒカリ」からバンドの作品にも参加している。

2009年から田中と共に「Permanents」名義での活動も行っている。

Wikipediaより

写真の1番左が金戸さん。右から2番目が高野さん。

この二人は長い期間、ほとんどメンバーのような形でグレイプバインに携わっている。

正式にバンドメンバーにならない理由としては「その方がみんなフレキシブルに活動できるから」だそうだ。大人・・・

ライブの映像やDVDなどの特典映像を観ていても、完全にグレイプバインの一部のように感じられる。すごい仲良し。

最近のバンドの傾向である『Silverado』『Sing』『KOL』『Empty song』などのセッション曲は、この2人無しには出来なかっただろう。

元ベース・バンドリーダーの西原誠

RENOTEより

バインは元リーダーの西原さんが繋いできたバンドだ。

西川さんと西原さんがグレイプバインの初期メンバーだったことに加え・・

メンバー集めが難航していた時期にも粘り強く勧誘を行って亀井さんを見出したり、結成当時やさぐれてバンドから失踪した田中さんを大人の包容力でバンドに連れ戻したりした。

この人がいなかったらグレイプバイン自体が存在も存続もしなかったことを考えると、超重要人物であることは明白。バンドを語る上で避けて通ることができない人だと言える。

作品の面でも初期のグレイプバイン特有の絡みつく様な粘っこいベースラインなど、バンドサウンドのアイデンティティに貢献。

ちなみにデビュー前はメンバーで唯一正社員として働くなどマジメだったダーリー。

そのためバンドの練習が深夜2時から行われるなど、他のメンバーからのブーイングが多かったのがちょっと笑える。

脱退理由だったジストニアも落ち着いて今は自分のバンドで活動しているが、グレイプバインに戻ってくる気配はない。

人間が一緒にやっていくってのは、お互いが愛せる距離を探ることでもあるから、バインとダーリーの距離感はこのくらいがちょうどいいのかもしれない。

ライターとしては『JIVE』『空の向こうから』『望みの彼方』など初期の名曲の作曲者としても活躍した。

GRAPEVINEのオススメ楽曲について

メンバーの紹介も済んだので、こっからはグレイプバインのオススメ楽曲を紹介してみたいと思います。

グレイプバインはバンドを始動させてからというもの、ほとんど毎年のようにツアーとフルアルバムのリリースを行なっているものすごいストイックなバンド。

ってことで作品数も多いけれど、できれば木漏れ日あふれるデイサービスの片隅で余生を過ごすくらいのボリューム感で読んでみて欲しい。

そのくらいの気長さでこのブログとかイチロー自身と付き合って欲しいと願う。

1stミニアルバム「覚醒」

グレイプバインのルーツである『覚醒』。泥臭いギターリフで展開していく異色のデビューアルバムです。

当時は『オアシスよりブラー』という空気感がバンド内にあったそうでよりローファイなサウンドを意識して制作された作品です。

1stフルアルバム「退屈の花」

1stフルアルバムの『退屈の花』 収録の『君を待つ間』。

まさにグレイプバインの王道曲。良メロにのった田中さんのハイトーンボイスが心地良い。

この頃の歌い方と現在の歌い方を見比べても面白いかも。

自分は初期の少年のような佇まいの田中さんもすごく好き。

2ndフルアルバム「Lifetime」

2ndフルアルバム『Lifetime』から『望みの彼方』。

数年前にこのLifetimeの再現ライブもありました。

商業的に1番成功したアルバムという点に加え、2ndアルバムにして高みに到達してしまった和製ロックの金字塔的な作品です。

アルバムを通して『スロウ』や『光について』など、シリアスな人気ナンバーが並び、非常に重厚な内容になっている印象。

後半の『望みの彼方』など各楽曲のクオリティから、明らかにバンドブームで出てきた量産型のバンド達と一線を画していることが分かる。ロックをシリアスとセンチメンタルでハイパー進化させた。ヤヴァすぎ。

1999当時はmuseの『ショウビズ』やレディオヘッドの『OKコンピューター』などシリアスな内容の洋楽が盛り上がっていて、その辺の感度の高いリスナーにバインは下支えされていた印象です。

シガーロスとかモグワイとかもその頃デビューだったのでその辺の層も入ってた感じかなぁ。

あまり公言はしていないけど、レディオヘッドにはメンバー全員かなり影響を受けているんじゃないかと思っています。

3rdフルアルバム「Here」

3rdフルアルバム『Here』から『here』。

グレイプバインはアルバムにタイトルチューンのトラックが入ることは珍しい。

そんなわけで、アルバムの実質的なラストを飾っている『here』をここでは参考動画として載せています。

三拍子ミドルテンポのメロウな曲ですが、ギターが幾重にも重なって音の洪水のようなアンサンブルになっている。

アルバム1曲目の『想うということ』とミックスが似ていてコンセプトアルバムのような統一感を作品全体に与えています。

こんな風なディストーションギターのアレンジは、まもなく出てくるバンプ・アジカン・エルレなどのギターロック勢に引き継がれていくことになる。

4thフルアルバム「Circulator」

4thフルアルバム『Circulator』から『lamb』。

このアルバムも『風待ち』『ふれていたい』など人気曲が多いですがここでは個人的に大好きな『lamb』を選んでみました。

歌い出しから綴られる田中文学ワールド全開の世界観。

田中さん本人の「感覚で捉えて欲しい」との言葉通り、意味はさておきその言葉選びのセンスにただただ感動した記憶がある。

5thフルアルバム「another sky」

5thフルアルバム『another sky』から『Colors』。

西原さんがグレイプバインに関わった最後のアルバムになったこのアルバムは当時はファンの間では賛否両論の作品でした。

フランスの作家のモーパッサンから影響を受けたであろう『マダカレークッテナイデショー』などのロック曲も多少入ってはいるが・・

いわゆるギターロックというジャンルから大きく離れ、その結果『Colors』や 『それでも』や『アナザーワールド』『マリーのサウンドトラック』『ふたり』といった、田中さんの文学世界が色濃く出た楽曲が多数を占めました。

『風待ち』のアンサーソングとして扱われている名曲『ナツノヒカリ』も収録。

このアルバムも古臭さを感じない名盤ですね。

6thフルアルバム「イデアの水槽」

6thフルアルバム『イデアの水槽』から『豚の皿』。

「バイン絶対カッコいいから観にいこ」と友達を連れていったフェスのステージでこの曲を演っていたグレイプバイン 。立ち尽くす友達の姿が忘れられない。

「大ヒット曲」とMCしていたけど、この曲の後の客席はものすごい雰囲気になってましたよ。夏フェスでどんだけ攻めるねんグレイプバイン 。

話を戻すと、このアルバムの『豚の皿』はRadioheadの『Paranoid Android』の影響を感じるし、アルバムのラスト曲の『鳩』は『There There』の影響を感じる。

なんだかんだ言いましたが、個人的にはかなり大好きなアルバムなんです。

当時のツアータイトルが『沈黙の臓器』だったり、作品全体に漂う不穏な空気が次世代のロックを感じさせた印象的な作品。

2ndミニアルバム「Everyman,everywhere」

2ndミニアルバム『Everyman,everywhere』から『Everyman,everywhere』。

このアルバムはインタビューなどでメンバーには「地味なアルバム」などと表現されていました。

確かに作品の世界観のベクトルが内向きになっている時期の作品ではあります。

この頃、田中さんに2人目のお子さんが誕生したそうで、アルバム収録の『スイマー』のインタビューでは「長男を水泳部に入れたくなった」と語っていました。

田中さんのこの頃の発言としては他にも「子供を通して自分の少年時代を思う」とか、「育児を通して自分も2度生き直している」とか「育児は俯瞰を助けてくれる」などと語っています。

この辺の発言を自分なりに考えれば考えるほど、『Everyman,everywhere』はミニアルバムというボリュームながら、実はグレイプバインの世界観の移り変わりを知る上では重要な時期の作品である気がしてくるのです。

田中さんがライブ中に感極まって泣きながら歌ったのは『Everyman,everywhere』だけしか僕は知らないから、なんだか深読みしたくなる作品ではある。

7thフルアルバム「déraciné」

7thフルアルバム『d e racin e』から『スカイライン』。

田中さんは文学方面からの受けた影響も強そうですが、この『スカイライン』のようにアメリカという国の泥臭い風土への強い憧れを感じられる曲もたくさんあります。

そのためこのような曲に関しては難しい語句は用いずに、楽曲に対して余白をうまく使っている印象です。詰め込まない感がカッコいい。

そう言えばwilcoなどUSバンドからの影響を徐々に感じるようになる時期でもあったかもしれない。

参考動画は『ママとマスター』ツアーの最終公演につじあやのちゃんが来た時の映像。あやのちゃんカワイイ。

8thフルアルバム「From a smalltown」

8thフルアルバム『From a smalltown』から『smalltown,superhero』。

『From a smalltown』も『指先』や『スレドニ・ヴァシュター』

『ランチェロ`58』『棘に毒』など名曲揃いですが・・・

やはり『smalltown,superhero』を選んでみました。説明不要の名曲中の名曲。ほんとすき。

加えて記事の冒頭でも紹介した田中さんの生い立ちを象徴する作品『ママ』も収録されています。 歌詞がすごいから、ファンの人は一度ちゃんと見てみることをオススメします。

ちなみにアルバムの1曲目の『FLY』はグレイプバインにとって初のジャムセッション曲。

バンドにとっては割りと大きなターニングポイントになったアルバム。

9thフルアルバム「Sing」

9thフルアルバム『Sing』から『ジュブナイル』。

『Sing』もシングル曲が4曲も収録されている豪華なアルバムです。

その中でもリリース時期に合っていた『ジュブナイル』を選びました。

夏を思わせる様な疾走感溢れるメロディアスな楽曲です。

シングル曲ではないけれど『Glare』もライブで頻繁に聴けた人気の高い名曲。

田中さんが「光」というワードを使うことで楽曲に何故ここまで重みが出るのだろうか。

10thフルアルバム「Twangs」

10thフルアルバム『Twangs』から『Twang』。

チェロと田中さんの弾き語りという珍しい構成の楽曲です。

『小宇宙』や『フラクタル』など内向的な名曲が揃いますが、グレイプバインとしては初の全英詞の曲が入ったりもしている。

この頃のアメリカでのライブ出演の影響を感じるアルバムです。

ちなみにタイトルは「(ギターを弾く時の)ブーンと鳴る音」という意味がある。

11thフルアルバム「真昼のストレンジランド」

11thフルアルバム『真昼のストレンジランド』から『真昼の子供たち』。

グレイプバインが上り詰めた高みに『真昼のストレンジランド』がありました。

日本国内を代表する名盤中の名盤。鮮やかなジャケットがとても素敵だ。

楽曲たちはロングショットで見ると、不思議な国のワンシーン。

クローズアップで見ると、いろんな人たちがいる。いろんな風景がある。空とか木とか風とか海が、ほんとうに自然にそこに、ある。

アルバム全体がコンセプチュアルにまとまっていて、全体を通して1つの景色を見ることが出来る作品に仕上がっています。

ツアーの時の田中さんの「ストレンジランドへようこそ」がすごくかっこ良かったなぁ。

『Silverado』『Dry November』『ピカロ』『風の歌』名曲揃いですし・・・

『This town』なんかはグレイプバインの新章の幕開けを感じずにはいられない、アメリカンライクなナンバーです。

このアルバムを聴いて新しくファンになった人も、ずっとファンで良かったと思った人も多いのではないでしょうか。

歌詞の面で言えばこの頃から曲に空白をあえて差し込こんで、センテンスに含みを持たせる方式が多くなってきた様に感じます。

セッション曲が増えてきたことに関係するのかもしれません。

3rdミニアルバム「MISOGI EP」

3rdミニアルバム『MISOGI EP』から『RAKUEN』。

『MISOGI EP』は全て亀井さん作曲の全6曲ミニアルバムです。

ルーツロック全開の『MISOGI』で身を清めて『RAKUEN』としてのエデンに到達するあっという間の26分。

初回限定版のシングル『EAST OF THE SUN』に付属しているDVDに『YoroI』のスタジオライブが収録されているのですが、

これもめちゃくちゃカッコイイので機会があればぜひぜひ。

12thフルアルバム「愚かな者の語ること」

12thフルアルバム『愚かな者の語ること』から『片側一車線の夢』。

このアルバムのリード曲としては『1977』や『無心の歌』『なしくずしの愛』など「らしい」曲は多いのですが、

グレイプバインには珍しい、底抜けに明るい『片側一車線の夢』をここでは選んでみました。

同じカントリーな曲調の『スカイライン』とはまた違い、通り過ぎてきたあらゆる闇を受け入れて、次のステージへ向かう大人の決意が等身大で語られています。

13thフルアルバム「Burning tree」

13thフルアルバム『Burning tree』から『KOL』。

田中さん曰く「ありそうでなかった感じの曲」とのこと。

『Burning tree』はそのクオリティと発想性の高さから、グレイプバインというバンドの現在地が常にピークであるという証明になった作品です。

1曲目の『Big tree song』からバンド自体のスケールアップが伺えますし、『KOL』『Empty song』などのグレイプバインのナチュラルなバンドサウンドの良曲はもちろん健在。

そのほか『Weight』『アルファビル』『サクリファイス』などの憂いを表現したトラックの世界観は国内のバンドの中において唯一無二の存在感を放っています。

14thフルアルバム「BABEL,BABEL」

14thフルアルバム『BABEL, BABEL』から『SPF』。

デヴィット・ボウイの『“Rebel Rebel”』をオマージュしたアルバムタイトル『BABEL, BABEL』からは『SPF』を選んでみました。

田中さんは歌詞作りについて、近年この様に語っています。

「もうええやろ、こういうのは」ってね。たとえば歌詞を書くときでも、

「本当はこれ以上言葉を書きたくないのに、2番のBメロがあるから埋めなあかん」

みたいなのはどうかなって思うんですよ

田中和将

リードトラックの『EAST OF THE SUN』で幕が開ける作品は『SPF』でセンチメンタリズムのピークを迎えます。

『Heavenly』『UNOMI』のような近年得意としているアンビエントな楽曲に加えて、

プライマルスクリームよろしく『EVIL EYE』やインダストリアル感が痛快な『HESO』 など良曲揃いの名盤です。

GRAPEVINE考察・ブログまとめ

ここまで自分なりにグレイプバインの楽曲を考察してきました。思いのほか長文になってしまってブログを書き始めて初めて10000字を超えてしまった!

すごい!書こうと思えば書けることがわかってちょっと感動しています。

そういえばこの文章を書いていく中で、田中さんが自身の歌詞の作り方について語っている記事を見つけました。

(歌詞のメッセージ性を)わかりやすく提示したくはない。

だからこそ、こういう歌を書いているんだと思います。

自分のスタンスを示さないのはずるいのかもしれないですけど、そもそも、昔からプロテストソングというのはそういうものだと思うんですよ。

あくまでも聴き手が広げるものだと思いますしね。

田中和将

と、言う事ですのでグレイプバインの世界観を理解するには僕たちリスナー側にも、ある程度の理解力・読解力・ボキャブラリー・人生経験が必要になってくるのでしょう。

年を重ねてから『LIFETIME』の再現ライブを演ったのもそういう意図があるのかもしれませんね。

ちなみに最後になりましたが、バンド名の由来はマーヴィン・ゲイの”I Heard It Through The Grapevine”からとったものだそうです。

そのままの意味は「葡萄のつる」。

「よくない噂」という意味もあって、それを”拡散したい”という意味の持たせ方をしていると”circulator”のインタビューの時話していた。(はず)

今日はこんなところで。大好きなバンドに敬意と愛を込めて。

長文に最後まで付き合ってもらって、ありがとうございました。

Twitterより

コメント

  1. […] 大丈夫です。前回の宗教の記事でけっこう様々な言語で怒られているから耐性は出来ている……! […]

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