【光と闇の】青森出身の音楽家・haruka nakamura考察【スティルライフ】

目次

haruka nakamuraのおすすめ曲・貴重なライブ映像など

こんちわ。イチローです。この季節の夕日ってなんかいいですよね。どの季節やねん。今は10月の終わりです。

手付かずの一日って感じの朝日も好きだけど、なんだか秋っぽい感じのしてくる夕日がやっぱり好きです。

なんか忘れられない思い出みたいな、そんなものがギュッと詰まっている気がする。

あ。気のせいですか。そうですか。燃えるような夕日にインスピレーションを感じちゃう繊細なイチローを発揮してみました。

どうしようっかな〜……金閣寺でも燃やして、三島由紀夫みたいな文章書いちゃおっかな〜……俺が燃やせるのなんてTwitterだけか〜……ブツブツ……

まぁ、そんなわけで今日も大好きなアーティスト「haruka nakamura」さんについて。

1982年生まれ。東京在住。少年期に鍵盤、ギターをほぼ独学で学び、2006年より本格的に活動を開始。ソロ活動の他、演奏楽団nicaや自身主催のバンドkadanなど様々な形態での活動を行っている

ニコニコ大百科より
この記事を書いてる人・イチロー

この記事はイチローの大好きな音楽家【haruka nakamura】について書かれたものです。10分間くらいで読める文章量。

こんな人にオススメ!!

  • haruka nakamura さんの来歴が気になる!
  • haruka nakamura さんと nujabes の関係性が気になる!
  • haruka nakamura さんのオススメ楽曲が気になる!
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haruka nakamuraの過去・来歴・ドロップアウトした青春時代

まず最初はharuka nakamuraさんの来歴について簡単に。

現在は東京在住で活動しているharuka nakamuraさんですが実は青森県出身。

家にはもともとピアノが置かれていて、5歳の頃に遊びながら好き勝手におもちゃ感覚で鍵盤を触り始めたことが楽器との最初の出会いだった。

独学でピアノが弾けるようになったものの「ピアノは女の子が弾くもの」というイメージと「はるか」という自分のユニセックスな名前も相まって、恥ずかしがって友達にはピアノの趣味を公にはしなかったそうな。

そのストレスもあってか、中学入学と共に楽器をギターに持ち替えてバンドを始めるnakamura少年。

仲間と共に音楽にのめり込むが、高校進学と同時にバンド仲間ともバラバラに。

高校1年の夏には自主的に退学。

音楽の道を志すために東京に出ることを決意する。

haruka nakamura撮影-haruka nakamuraの故郷の風景

西日が見える家に住んでたから、陽が暮れていくのがとてもきれいで、

その風景に似合うような曲を家のピアノで弾いてみたのが音楽制作の原点だと思ってて。

haruka nakamura

青森から上京してきたのが16歳っていうのが凄いよなぁ。

「青森の風景がきっかけで音楽を作るようになった」

って言っちゃうくらい大好きな故郷だったわけですから。

音楽で食べるには東京に行くしかない、という当時の状況が彼を動かしたのだろう。

何かに真剣に取り組んだりするのは、失望を深めるだけだと考える人も多い。

だから、ほんとうの自分の声に従うことのできるnakamuraさんを、俺は素直に尊敬したいと思う。

上京して音楽系の専門学校にとりあえず入学してみたnakamura青年だったが、この学校もたった1週間で退学することになる。

本人曰く「ここじゃない」と思ったそうだ。

その後は喫茶店などでアルバイトをしながら、ひたすら楽器の練習に明け暮れる生活が続きます。

この時期にすでに自身の転機になる楽曲のデモ音源の製作も進めていたそうで、1人での楽器の演奏に飽きると、路上で打楽器を演奏している黒人とセッションするなどして暮らしていた。

大手を振って堂々と王道を歩いている人が、意表をつく素晴らしいものを作ることは少ない。

こんな時期も今考えれば貴重だったのかも。

そんな生活の中、コーヒーを淹れることが趣味だったことから、カフェの開業を目指し始めるnakamura青年。

今まで作ったデモ音源を音楽生活最後の記念にしようと、音楽系SNS「Myspace」にアップロードしたところから、彼の人生が劇的に動き始めます。

デビュー・nujabesとの出会い・別れ

「Myspace」のサービスが始まったのが2007年。

それまでの音楽制作ってのは、個人で音楽を作っていても、第三者に聴いてもらえる機会を作ることがとても難しかったように思う。

バンドを組んでライブハウスを中心に活動して駅前でライブのビラを配って……

そんなのが音楽活動の主流とされていた時代だったから、個人で宅録をしながら音源製作をしている人たちにスポットが当たりづらかったのだろう。

いろんなものの過渡期って感じ。発信者と受信者の間に、大きな空間の溝があった時代。

だから「Myspace」というシステムのおかげでnakamuraさんの世界が開けたってのは、彼を語る上でひとつの大きなトピックだと感じる。

ネット上に公開されたnakamuraさんの楽曲は、自身の思っていた何倍もの反響を生むことになる。

その反響の中のメッセージには、自身の憧れだったトラックメーカーの「nujabes」の物もあった。

next-sharkより

(nujabesに)最初もらったメッセージがたった一言だったんですよ。

「最高のギター弾いてください」ってきて、

「何だろう? これって一緒にやれるってこと?」って。

haruka nakamura

「一緒に音源製作をしてみたい」という憧れの人からの言葉に、驚くnakamuraさん。

尊敬していたアーティストから直接メッセージをもらえただけもすごく嬉しかったろうに、内容が一緒に演ろう!だもんね。おったまげーである。

nujabesからメッセージをもらった後、実際に一緒にセッションを重ねながら作品を作っていたふたり。

しかし、そのトラックは完成することなく別れは唐突に訪れる。

nujabesこと瀬葉淳は2010年2月に交通事故により逝去。まだ36歳だった。

光と闇・生と死・いま・これから

当時のnakamuraさんの心境を思うと言葉がない。人生はままならないことばっかりだ。

イチローは正直nakamuraさんのことは知らなかったが、nujabesが亡くなったことはすごくショックだったことは覚えている。

好きなミュージシャンが亡くなってしまった時。俺たちは無言になる。よくわからん前衛映画を見た時みたいに。

どこまでが現実でどこまでが非現実なのか。よくわからんくなる。

キャリア初期に共作していた尊敬する人物を亡くすという不幸に見舞われたnakamuraさん。

しかしnujabesと関わりを持ったことで「hydeout productions」(Nujabes主宰のレーベル)関連のアーティストと交流が生まれた事が大きな救いになる。

幻のトラックになっていたnujabesとの作品は、その界隈の人たちの力を借りることで3rdアルバムの「MELODICA」として世に出る事が叶う。

nujabesと最後、何を話したのだろうか。叶うなら聞いてみたい。

おぼろげな記憶を辿って、真剣に何かを語る、彼の顔がうっすらと脳裏に浮かんでは消える。

R.I.P nujabes

utaitedbより

最初はただ「夕暮れってせつないな」くらいに思っていたのが、

人の死や別れを経験する中で、

陽が昇って沈んでいくというのは、

人が生まれて死んでいくサイクルと同じで、

つまり夕陽が沈んでいく風景を音にするっていうのは、

人生の終わりの情景を音にするってことなんだなって。

haruka nakamura

ここまでのエピソードを踏まえてnakamuraさんの楽曲を改めて聴いてみると、なぜこんなに音に説得力があるのかが分かる。そんな気がする。

音源を出すにあたって最初から「3枚のアルバムを出す」という構想があったnakamuraさん。

1枚目は故郷を。2枚目は今現在を。3枚目は未来を描こうとした。

結果的に「未来」を死者であるnujabesと作ることになったのは、なんだか感慨深い。

生きていくのは、時に本当に面倒だから。

まだらにしか思い出せない過去の記憶とか、見通しの悪い未来が、音楽で紡がれるのはすごくいい。

つまらない宗教の真理より。ずっといい。

haruka nakamuraが表現し続ける光と闇・生と死は音楽を聴く人々の生活に寄り添ってくれる。

というより、寄り添うのではなくたぶん、そこにあるのだろう。ずっと。

生活の中に光と闇があって、生と死がある。

だからharuka nakamuraの作る音楽は、いつだってすごく近くて、ちょっと寂しい。

haruka nakamura・オススメ楽曲5選

ここからはharuka nakamuraさんの楽曲を独断と偏見で紹介していこうと思う。

今日はなんだか、擦り切れてしまった表現をたくさん使ってしまっている気がする。

でももうね。そんな言葉なんか、ほんとうは全部どうでもよくって。

生きていると、だれかの言葉なんかじゃどうにもならないことが起きるし。

痛いままだし、つらいままだし、くるしいし、お腹はへってくる。

ただその時に寄り添ってくれる音楽がひとつあれば。じぶんは、大丈夫なんだと思う。

ダメな部分はダメなまま、ひきずりながら、生きていきましょうって感じ。そんな気持ち。

1stアルバム”grace”から「arne」

最初っからぜんぜん音楽に関係ないけど、うちでは子どもが泣きやまない時によくこの曲を聴かせてました。

子どものため…というより、自分を落ち着けるためだったような気がする。よく覚えてないんだけど。

1stである”grace”はアルバム全体を通して生活感のあるミニマムな構成で、日常によく馴染む心地いい室内楽って感じ。

美しくて「故郷」である青森の夕暮れに似合うのだろうと思わせてくれる名盤。大大大好き。

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2ndアルバム”twilight”から「窓辺」

2ndアルバムtwilightは「今現在」の表現とのこと。

この”窓辺”ってトラックは、アルバムの中で曲と曲をつないでいる役割を持っています。

外の景色をずっと見ていたくて、わざと開け放たれた窓と、風に吹かれるカーテンを想像してしまう。

nakamuraさんの住んでいる部屋の窓辺からは、この音楽のような夕焼けが見えるのだろうか。

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3rdアルバム”MELODICA”から「Let Go」

3rdアルバムMELODICAは「未来」への表現。

nujabesとのfeatになっているLet Goを選んでみた。

1曲ごとに違う色を見せてくれる、青と赤が入り混じる空のような3rdアルバム。

天国でこの曲を聴いているnujabesの表情が、やさしい笑顔だと想像するのは、俺の身勝手な願いだ。

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4thアルバム”音楽のある風景”から「光」

このゴスペルアンサンブルの「光」は2ndアルバムの”twilight”の中のトラックである「twilight」を逆再生したことで構想を得る。

「まるで聖歌のように聴こえた」そうで、それをヒントに一気に書き上げた。

となりどうしに存在し合うふたつの世界が調和した感動的な作品。たとえば、そうだな。星が見たくなる。

ちなみに元ネタである「twilight」はnujabesに聴かせた最後の楽曲だったらしい。

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5thアルバムの”スティルライフ”から「あくる日」

haruka nakamuraの初めてのピアノソロ作品集である”スティルライフ”から「あくる日」です。

空気的には1stアルバムに近い、人の匂いのする生活感のあるアルバム。

ミュートピアノの優しい音色とharuka nakamuraが紡ぐメロディが、聴く人の生活に溶け込んでくる。

心の力をよけいなことに使う必要がない、なんだか家族みたいな作品だ。

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おまけ・EP”アイル”から「アルネ」

1stアルバムの世界観を10年ぶりに表現しようと、春の季節をイメージして作られた”アイル”というEPから「アルネ」。

なんというか。言葉に詰まるなぁ。水の味とか、空気の味とか、空の色の説明に似ていると思う。

この感情をちゃんと説明しようとすると、自分の子どもの頃の話とか始めちゃいそうな気がする。わはは。

別に空の色じゃなくても、川の流れとか、ひぐらしの声とかでもいいのだけれども。

文章とか、音楽って。感情の行き止まりがないところが、とても素敵だ。

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haruka nakamura・考察まとめ

今日も大好きなアーティスト「haruka nakamura」さんについて紹介してきました。

本当は彼の魅力に十二分に気付いているのだけど、それを表現するための言葉が自分の中に無かった。

とてもとても、難しい回だった。同時に楽しい回でもあった。誰かに届くといいのだけれど。

そいえば文章の途中で紹介した「カフェ開業」の構想は今現在もnakamuraさん自身のなかにあるらしいです。

いつか自分が行ける日も来るかもしれないって思うと、とても楽しみだなぁ。やっぱり青森かなぁ。

ってことで。今日も最後まで付き合ってもらってありがとうございました。

experimental-roomsより
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