シガーロスの良さをまとめて考察してみる・sigur ros
こんばんわ。北欧に憧れ続けてるイチローです。IKEAとかね。すんげえ行く。あっさ!
ってことで今日はアイスランドのポストロックバンド「Sigur Rós」について語ってみたいと思います。
ロックを枠を超えた壮大なバンドです。そうだな。もはやそのサウンドは大地の咆哮。つまるところ”大地manブラザーズバンド”と言って差し支えないと思う。
……差し支え、あるかな。このごろ自分の文章を見返して、生きていくのがツラくなる瞬間が増えた気がする。
そんな時はいつもこのバンドの曲を聴くのです。イチローのライフストリーム。「Sigur Rós」の話。

ヨンシー(ジョンジー)、ゲオルグ、アウグストの3人によって1994年に、アイスランドのレイキャヴィークにて結成。
「Sigur Rós」とは、アイスランド語で「勝利、薔薇」を意味する。
wikipediaより

アイスランド出身のバンドメンバーについて
はい。んじゃさっそくSigur Rósのメンバーについて紹介していこうと思います。
バンド内のスキャンダルなどで2021年現在は2人体制になってしまっていますが…
寂しすぎるので、過去の主要なメンバーも合わせて紹介してみたいと思う。はぁ〜
わかってる。セオリーから外れているのは。いいんや節子。好きなことについてフリートークしたいだけだから。
限りなく野生に近い雑記ブロガー、イチローの本領発揮である。わいるどだろぉぉ…?
ボーカル・ギター・キーボード「ヨンシー・ビルギッソン」

Sigur Rósの結成当初からのメンバーでバンドのコアとしての歌い手であるヨンシー。
実は「Sigur Rós」というバンド名はヨンシーの妹の名前であり、バンド結成日に妹が生まれたことに由来する。カッケーなぁ妹の名前。
日本でやるとどうだろう。「The Setsuko」とかになるのかな?節子。それ、ロックちゃう。正気の沙汰じゃない。
ヨンシーはSigur Rósとしての活動の他にも、自身のソロアルバムをリリースしたり、精力的に活動している。
ソロ・バンド以外にも、同性のパートナーであるアレックスとの作品のリリースもある。
自身がゲイである事を早い段階でカミングアウトしており「Viðrar vel til loftárása」のMVなどは同性愛の目覚めをテーマに制作されているよ。
ベース「ゲオルグ・ホルム」

Sigur Rós結成時のメンバーであるベーシストのゲオルグ。なんだかモビルスーツみたいな名前がとても素敵だ。
実はヨンシーがギターを弓で弾くスタイルになったのは、ゲオルグの発言がきっかけ。
バンドが求めるサウンドは、ベースでは再現不可能と判断。その後ヨンシーのスタイルが確立されていくのだった。
バンドの結成時のメンバーが今でも残ってくれているという事実は、今のヨンシーにとって精神的な支柱であることは間違いない。
まさに盟友って感じ。イチローにとってのレッドブルのような存在。泣ける。
2018年脱退・ドラム「オーリー・ディラソン」

2018年に性的暴行の疑いで提起されたオーリー・ディラソン。
本人は事実を否定していたが、問題の大きさを考慮して脱退を決めた形になった。
およそ10年間もの間Sigur Rósのリズムを支えてきたオーリー・ディラソンですが、最後は残念な結果になってしまった。
無実ならばいずれバンドと合流するかもしれない。
残されたバンドメンバー。ヨンシーとゲオルグのコメントはこちら。
ここ数日で彼に対して提起された極めて深刻で、個人的な告発を受けて、彼がこの問題に個人的に対処してもらうべく、 バンドメイトであるオーリー・ディラソンの脱退を本日受け入れることにしました。
ヨンシー・ゲオルグ
2013年脱退・キーボード「キャータン・スヴェインソン」

1998年から2013年までバンドに在籍。鍵盤楽器のみならずギター・フルート・オーボエ・バンジョーなど様々な楽器を駆使してSigur Rósの音を彩ったキャータンです。
業界人的にはキャンターになる。うそ。ならない。なるとしたらターキャン。聞いたことはない。
もともと活動中から脱退を匂わせていたそうで、残されたバンドメンバーはさほど驚かなかったそうな。
それでもベースのゲオルグは、「バンドの力学というか、エネルギーの動きが明らかに変化した」と語る様にその存在は大きかったみたい。
あれかな。”ごきげんよう”のコロゾー的なポジションだったのかな。(たぶんちがう)
脱退後もSigur Rósのメンバーとは良好な関係を築いていて、2016年には自国アイスランドでソロアルバムをリリースするなど音楽活動を続けている。
シガーロスのオススメ6トラック・フルアルバムごとに紹介
ここからはSigur Rósのオススメ楽曲をイチローの独断と偏見で紹介していきます。いつものやつ。
Sigur Rósっちゃあ、キャリアの長〜いバンドなので、数曲を選ぶとなるとかなり迷う。
そんで迷った挙句に、デビューアルバムから順番に紹介していこうとか考えてる。
というか、たまたま全部持ってた。ブログを書いているとこういうことも起こる。ゆるふわ〜
シガーロス・1stアルバムVonから「Von」
Sigur Rósの記念すべき最初のアルバムは希望「Von」と名づけられました。
しかしセールスは思うように伸びず、1年経っても国内で313枚しか売れなかった…信じらんねぇ…
しかししかし。その後のSigur Rósの世界的な活躍で日の目を見なかった1stアルバムにも注目が集まります。
現在ではアイスランドのプラチナレコードとして扱われる作品にまで成長しました。
デコルテ…お前…こんなに成長して…ただ言いたかっただけなので気にしないでほしい。
ジャケットはヨンシーが赤ちゃんの時の写真だよ。
シガーロス・2ndアルバムÁgætis byrjunから「Heima」
2ndアルバムは良き船出・「Ágætis byrjun」と名付けられた。
Sigur Rósの名を世界に知らしめた作品。壮大すぎて一気に大気圏突破しちゃった宇宙に響く2ndアルバム。
ヨンシーが弓で弾くエレキギターの音は「クジラの鳴き声」と評され、新世代のロックスターとして広く認知されるようになる。
宇宙・深海を思わせる、生命の神秘がギュギュギュッと詰まってる。
切腹最中みたいだ。神秘という名のアンコが溢れ出しとる。
シガーロス・3rdアルバム()から「Untitled 3」
もともと美術館だった廃屋を自分たちの手で改造し、思う通りのスタジオを建設しそこで録音が行われた3rdアルバム()。
収録曲のほとんどに正確な歌詞が無く、ヨンシーが作る鳴き声とも言葉とも言えない音「ホープランディック」によって歌われる美しい楽曲の数々。日本で言うところのアレかな。オダカズの保険のCMのヤツかな。
この3rdアルバムはグラミー賞にノミネートされ、世界での認知度はますます上がっていきます。
ジャケットが示すように空白やセンテンスを大切にしたトラックが多いのだが、モノクロの景色がロングショットになればなるほど鮮やかに見えてくる。
ぜひ。アルバム全体を通して聴いてほしい。
シガーロス・4thアルバムTakk…から「Glósóli」
4thアルバム「Takk…」からSigur Rósの世界観はさらに大きな広がりを見せていく。
地球を飛び出したSigur Rósは太陽系を離れ、孤独の道を選んだ。ボイジャー?フライバイ?
アンサンブルも管弦楽器を多く取り入れスケール感の増したポップなSigur Rósを体現することができる。
想像上の冥王星あたりからヨンシーの声が聞こえてくる。その声は救いだろうか。絶望だろうか。
シガーロス・5thアルバムMeð Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaustから「Gobbledigook」
今までの広大なSigur Rósのイメージをさらにポップカルチャーに昇華させた5thアルバムの残響から「Gobbledigook」です。
ちなみにこの曲。ビョークとセッションしてる動画もあった。(その動画は貼れんかった)Sigur Rósと同郷なんですよね。
どちらのアーティストもradioheadのトム・ヨークのフェイバリットとして有名。
もともとSigur Rósは、radioheadのツアーのオープニングアクトに抜擢されて日の目を見たところもあるし。
この界隈のアーティストの繋がりって、なんだかすごく愛おしい。尊い。おっぱい。

シガーロス・6thアルバムvaltariから「Varúð」
アルバム全体を通して終末感を感じずにはいられない6thの「valtari」。
イチローはこのアルバムを聴いていると、言いようのない不安感に包まれます。絶望は甘い罠。
全てが美しい。あらゆるものが、時間の名の下に無に帰すことを作品が示唆してくる。
北欧文化と日本人の持つわびさびってもんは、なんだか相性がいいらしい。ここだけの話。日本と北欧は、たぶん付き合ってる。
全部の作品がそうっちゃそうなんだけど、Sigur Rósの楽曲ってのは映画のエンドロールみたいなトラックが多い。
「終末感」がある意味バンドの隠れたテーマなのかもしれない。
シガーロス・7thアルバムKveikurから「Brennisteinn」
地獄から聞こえてくる賛美歌のような「Kveikur」からはリードトラックの”Brennisteinn”を。
7作目にして初のセルフプロデュース製作になったKveikurは、地の底からむき出しの感情が飛び出してくるマグマのようなアルバムに仕上がった。
原始的で、本能的で、感情的で、エモい。そこにSigur Rósがもつ知性が加わると、広大な景色が眼前に広がる。
全てを言語化し、理解するなど、おこがましい。
自然というものは本来、とめどない感覚的な知性の集合体なのかもしれない。
シガーロスを聴いて北欧に憧れて・まとめ
今日は大好きな北欧のバンド「Sigur Rós」について紹介してきました。
あらゆる人生の喜びや悲しみを詰め込んだような楽曲たちでしたね。
とにかく、このくらいのバンドになると、記事にしようと思っても一筋縄ではいかない。
俺も、もっともっとがんばらなきゃ。具体的には、めっちゃがんばらなきゃ。(語彙力がんばる)
ちなみに、前回紹介したThe Album Leafの名盤「In a Safe Place」にSigur Rósのメンバーも参加していたりします。
お好きな方は合わせてぜひぜひチェックしてみてね。
今日はこんなところで。最後まで読んでもらってありがとうございました。おやすみなさい。


コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 言葉を超えた表現を目指すという意味においてはシガーロスのヨンシーがしようとしていることに近いのかもしれない。 […]
[…] 違う。シガーロスも観に行った。いや。踊ってばかりの国も楽しかった。全然ウィルコだけじゃなかった。 […]