古典部シリーズ・氷菓についてネタバレ考察その1〜氷菓・愚者のエンドロール〜

考察してみた

アニメ”氷菓”・漫画・小説・”古典部シリーズ”についてネタバレ考察・あらすじ・まとめ

こんばんわ。

アニメも漫画も小説も大好きなので、今日は”氷菓”・”古典部シリーズ”を紹介してみます。いまさらとか言わないでください。

漫画の新刊を読んだら、小説を読み返したくなって、なんか気付いたらアニメも全部見返してたんでついでにブログにでも書くか〜って感じです。

基本的にエンドロールの中で生きているような人間なんでユルイです。これもいまさらとか言わないでください。

なんだか知識や書きたいことは増えてるはずなのに、行動が減ってる気がしている。これは老いだろうか。

まだ30代で若年者扱いされるタイミングもけっこうあるけど、動物全体で見たらかなり高齢なほうに入るはずだ。

まぁそんな感じなのでこのサイトでは僕のことは老犬くらいに扱ってもらって可能な限り甘く見てもらいたいし優しくしてもらいたい。

なんだか気を遣わせてすいませんね。

いつも読んでもらってありがとうございます。

ちなみに普通にネタバレをめちゃめちゃ含んだ記事になります。アシカラズ。

『氷菓』(ひょうか)は、2001年11月に刊行された米澤穂信の推理小説。

2012年にテレビアニメ化。2017年11月3日に実写映画公開。

wikipediaより
テレビアニメ氷菓より

古典部シリーズ(氷菓)の登場人物・古典部の部員について

では例のごとくひとまず本作の登場人物から紹介してみたいと思います。

あ、そういえば今回紹介する”古典部シリーズ”の主要な登場人物はシャーロック・ホームズのキャラクターに当てはめられていて、主人公のホータローがホームズ。

ヒロインのえるが依頼人。里志がワトスンで伊原がレストレードに当てはめられている。

ホームズシリーズを読んだことがある人はニヤリとさせられるかも。

主人公・折木 奉太郎

氷菓 少年エースより

やらなくてもいいことならやらない

やらなければいけないことなら手短に

千反田えるに推理力を見込まれ、しばしば成り行きで探偵役を務めることになる。

積極的に行動して解決することはほとんどなく、その場の状況と手がかりから脳内で推理を組み立て解決していくスタイルであり、考え込む際には前髪をいじるか、目の焦点が合わなくなる。

幾つかの「事件」を解決したことで周囲から賞賛を得るが、本人はそれがただの運、あるいは閃きによるものにすぎないとしている。

Wikipediaより

本作の主人公の”折木奉太郎”はモットーからもわかるように省エネ主義のどこか冷めた青年。

その省エネ主義の原因となる出来事は小学6年生の時に起こっており、その内容は古典部シリーズ第6弾の”長い休日”の中で明かされる。

(要約すると当時の教師や同級生に都合よく利用されたことへのトラウマ)

学校の勉強はほどほどだが、物事を把握・推察する能力に長けており古典部の日常を取り巻く不思議を次々と解決していく。

いくつもの事件を解決させたことで千反田を始めとする周囲の人間に”名探偵”扱いを受けるが、本人は単純に「運が良かった」と思っているようで、自分の能力を過小評価している。

そんな性格なので基本的に他人に興味を持ったりはしないのだが、古典部シリーズ第4弾の”遠まわりする雛”の中で自分の千反田へ対する思いに気付いていく。

ヒロイン・千反田える

氷菓 少年エースより

わたし

気になります

お嬢様らしい整った清楚な容姿と、それにそぐわない活発な瞳を併せ持つ。

普段は穏やかな物腰で言葉遣いも丁寧だが、ひとたび日常の中の些細な違和感や興味を引かれることを見つけると、大きな瞳を輝かせて好奇心の権化となる。

口癖は「わたし、気になります」。好奇心の強さゆえに、奉太郎ら周囲にいる人間を巻き込むことも多い。

wikipediaより

「一身上の都合」によって古典部に入部し部長を務めることになる”千反田える”。

地元の名家のお嬢様で清楚な外見と柔らかな物腰だが、一旦好奇心に火がつくと誰にも止められない。

腰の重い名探偵の奉太郎を毎回「わたし、気になります」の魔法の言葉で推理に駆り立てる。

フレキシブルに物事を捉えるのが苦手で、応用力に乏しいが優れた視覚・嗅覚・記憶力で奉太郎の推理を助ける。

余談だが奉太郎の存在に慣れてからは二人の時でも異様にパーソナルスペースが狭く、毎回奉太郎をザワつかせる。

(ヒロインらしく男子ウケのいい設定である)

あとカフェインとかアルコールにめちゃめちゃ弱いのも可愛い。

(全く本当に仕方ないなえるたそは)

豪農である実家を継承することを自分の人生の使命のように思っていたが、古典部シリーズの第6弾”いまさら翼といわれても”の中で、将来千反田家を継がなくても言いという話になり、自分の道を見失ってしまう。

同級生・福部里志

氷菓 少年エースより

データベースは結論を出せないんだ

奉太郎の親友で、彼につられて古典部に入部する。手芸部を兼部し、総務委員会にも所属し2年進級後は副委員長を務める。

笑ったような表情をいつも崩さない。雑学に長け、現代史から推理小説まで広範な知識を持つことから、自ら「データベース」と自認するが、自分から推論を組み立てるようなことはほとんどせず、「データベースは結論を出せない」が口癖。

wikipediaより

愛想が良く、総務委員・手芸部・古典部を掛け持ちしているために知り合いも多くて人見知りしない奉太郎とは真逆のタイプの”福部里志”。

色々なジャンルの様々な知識を持ち合わせており「データベース」として奉太郎の推理の手助けをする。

時折自虐的に「データベースは結論を出せない」と口にして笑顔を作るが、内情では奉太郎への嫉妬や憧れなど様々な思いが垣間見られる。

伊原から中学生の時からアプローチを受け、一貫してはぐらかし続けていたが古典部シリーズ第5弾”ふたりの距離の概算”の中で2人がようやく男女として付き合うようになったとの描写が。

(よかったね伊原)

情報の提供のみの役回りが多く”推理”は奉太郎に任せ・期待する態度が多く見られるが、古典部シリーズ第6弾”わたしたちの伝説の一冊”の中では不在の奉太郎に頼れず、恋人の伊原のために自身の推論を展開する様子も見られる。

腐れ縁・伊原摩耶花

氷菓 少年エースより

福ちゃん。折木って頭よかったっけ?

漫画研究会と図書委員会に所属していたが、里志の後を追って古典部にも入部する。

背が低く童顔であり、外見の印象は小学生の時とほとんど変わらない。

その容姿に似合わず性格は苛烈で、七色の毒舌を持ち、何事にも妥協を許さず他人のミスにも容赦ない。

一方で、自らの失敗にも厳しいため、奉太郎によれば「アクは強いが根はいいやつ」。

その勤勉な性格から、えるほどではないが学業成績は良い。漫画家を目指している。

wikipediaより

小柄で可愛らしい容姿とは裏腹に、キツイ性格で毒舌の”伊原摩耶花”。

他人に厳しいが自分にはそれ以上に厳しく、些細なミスでも自分を責める真面目な高校生。

奉太郎とは小学生時代からの腐れ縁だが、中学時代のある出来事からクラスメイトに総スカンされていた奉太郎のことをあまり良くは思っていなかった。

そのエピソードは古典部シリーズ第6弾”鏡には映らない”で紹介されており、自分の誤解だと気付いた伊原は奉太郎に素直に謝罪する。

キッカケは不明だが中学時代からずっと里志のことを猛烈に好いており、高校1年生の終わり頃にその思いはようやく実を結ぶことになる。

(よかったね摩耶花!ズッ友だよ!)

作品の中で”マンガ家になる”ことを夢に掲げて高校では古典部の他にも漫画研究部に在籍するが、高校2年生時に退部する。

意外な人からの伊原へのアプローチがそのきっかけになるのだが、こちらも古典部シリーズ第6弾”わたしたちの伝説の一冊”の中で明かされている。

いい話だったなぁ。

古典部シリーズ・エピソードごとのまとめ・考察

んではこっからは本題の”古典部シリーズ”のエピソードについてまとめ・考察してみようと思います。

アニメは”遠回りする雛”までだったし、マンガは”入部受付はこちら”くらいまでしか進んでないので

小説を読んだことない人にはあんまり馴染みのないエピソードも出てくるかもしれません。

気になった人はこれを気に小説の方にも手を出してみてはいかがでしょうか?

あ、違う。「わたし、気になります」ってひとは小説の方にも(ry

古典部シリーズ1″氷菓”のエピソード・あらすじ

氷菓 少年エースより

あらゆることに自分からは積極的に関わろうとしない奉太郎は、古典部OGの姉の勧め(ほぼ強制)で古典部に入部する。

古典部には同じ1年生の美少女、千反田えるも個人的な経緯で入部していた。

奉太郎とは腐れ縁の福部里志も古典部の一員となり古典部はみごと復活。

そして、えるの「わたし、気になります」を発端として、奉太郎は日常の様々な不思議を推理で解き明かしていく。

そんなある日、奉太郎はえるから日曜日に呼び出され個人的な相談を受ける。

それは、彼女が元古典部部長の伯父から幼少期に聞かされた、古典部に関わる話を思い出したいというものだった。

伊原の入部後、古典部の文集がその手掛かりだと知った奉太郎たちは、仲間たちと共に、文集「氷菓」に秘められた真実に挑む。

記念すべき古典部シリーズ第1弾の謎が古典部の文集”氷菓”の謎でした。

ここからは小説の内容を中心に漫画・アニメに沿った形であらすじを紹介してみたいと思います。

めちゃくちゃネタバレしますのでこれから読むよ〜って方は注意してくださいね。

ちなみに小説版の方の時系列でまとめていくので”氷菓事件”に関しては”33年前”ってことで書いていきます。

アニメ版は放送時期の問題で作中で”45年前”になっているんですよね。

細かいですけど一応そういうことでお願いします。

ベナレスからの手紙〜伝統ある古典部の再生

京都アニメーションより

世界旅行中の姉・供恵のベナレスからの手紙に勧め(脅迫)られて古典部に奉太郎。

しかし部員が自分一人なら気軽でいいなと思っていた奉太郎は、同じく古典部に入部した隣のクラスの同級生千反田えると出会う。

学校のプライベートスペース確保を諦めた奉太郎はさっさと帰ろうとするが、

えるは奉太郎が鍵で部室のドアを開けるまで自分が閉じ込められていたことに気付いてしまう。

奉太郎とえるとの出会いが描かれている”ベナレスからの手紙〜伝統ある古典部の再生”ですね。

奉太郎側のえるへの第一印象は「清楚・目が大きい」だったんですね。忘れてました。

小説版だと2人の邂逅の後、里志の登場までに指導教員が出てきたりもします。

この回のえるの「わたし、気になります」のきっかけは自分が閉じ込められていたことに対する謎だったのですが、

用務員さんがえるの存在に気付かずに施錠してしまったことが原因でした。

奉太郎は階下で聞こえる物音や途中ですれ違った用務員さんの様子・マスターキーの事情などを鑑みて推理。

この推理に驚いたことをきっかけに、えるは奉太郎に様々な日常の謎を持ってくるようになる。

思えばこの用務員さんがいなければ奉太郎は古典部に入らなかったのかもしれないと思うとちょっと感慨深いのである。

京都アニメーションより

名誉ある古典部の活動

京都アニメーションより

廃部を免れた古典部だったが不毛な毎日に危機感を感じる部長のえる。

古典部の活動を有意義なものにするため、文化祭で販売する文集作りを手がけることになる。

文集作成のためにバックナンバーを入手しようと考えた奉太郎とえるは、伊原が図書委員の当番を務める図書館を訪れる。

そこで奉太郎たちは、図書室にいた里志と摩耶花から「愛なき愛読書の話」を聞かされ、えるは「わたし、気になります」状態に。

その謎の内容は返却期限2週間以内にも関わらず、毎週金曜日に違う生徒が『神山高校五十年の歩み』という大判の本を借りてその日に返却するという意味不明な現象だった。

パーソナルスペースの狭いえるの可愛さが存分に発揮された”名誉ある古典部の活動”ですね。

『愛なき愛読書の話』に食いついてしまったえるが奉太郎に推理をおねだりする。

しぶしぶ考えを巡らせる奉太郎は本に染み込んだ匂いや、貸出カードに書いてある持ち出し主のクラスの情報などから推理。

美術室での絵画制作のモデルに使用されていたのだと見事に言い当ててみせる。

この一件が決定打になり、えるは奉太郎に自身の長年の悩みを打ち明ける決意を固めることになる。

ちなみにこの話に出てくる本である”神山高校五十年の歩み”の内容は”氷菓事件”自体を解き明かすためのヒントにもなる。

アニメや漫画だとあまり触れられていないところだが、小説版だとヒントになる内容が細かく描かれている。

京都アニメーションより

事情ある古典部の末裔

京都アニメーションより

学校が休みの日曜日、えるから呼び出された奉太郎は喫茶店”パイナップルサンド”で待ち合わせをする。

そこで奉太郎はえるが古典部に入部した理由である「一身上の都合」を聞くことになる。

えるの失踪した伯父である関谷純からかつて籍を置いた古典部に関する話を聞いて幼少期の自分が泣いてしまった理由を知りたいということだそうだ。

いつものように気の進まなかった奉太郎だったが、関谷純の葬儀が行われる事情を聞きあくまで手伝いとしてえるを助けることになる。

いよいよ奉太郎が”氷菓事件”に対峙することになる回ですね。

喫茶店でのえるの述懐はまさに告白のような緊張感が漂う名シーン。

今までの日常の不思議のようなものではなく、える自身の人生観に影響を与えてしまうような謎に奉太郎はいつにも増して頑なに手助けを拒みます。

しかし姉の言葉である「どうせやりたいこともないのでしょう?」というセリフと、えるの懸命さに背中を押され最終的には2人で”氷菓事件”に向き合うことになります。

小説版ではこの時点での奉太郎の心情が細かく描かれており「省エネ主義を掲げる自分」と「えるを助ける自分」との矛盾に自己内で言及している。

この辺の葛藤も過去エピソードの”長い休日”に繋がっていくものなのだろう。

京都アニメーションより

由緒ある古典部の封印

京都アニメーションより

奉太郎は姉のイスタンブールからの手紙で、文集のバックナンバーが部室の薬品金庫にあることを偶然知ることになる。

現部室に金庫はないため、供恵の在籍時に部室として使われていた”壁新聞部”の部室である生物講義室を訪れる。

しかし壁新聞部部長の遠垣内は部室に文集はないと古典部メンバーに告げ、部室を詳しく探させてはくれなかった。

その態度に違和感を感じた奉太郎は遠垣内の秘密を察し、遠回しに脅迫。文集を古典部部室に持ってこさせることに成功する。

文集『氷菓』のバックナンバーを入手したえるは、それが自身の思い出せない過去を紐解く鍵だと気付く。

古典部メンバーが氷菓のバックナンバーを手に入れる回ですね。

イケメンなのにかませ犬みたいな使われ方をされてしまう遠垣内が少し可哀想。

赤外線センサー・部室内の物の配置・遠垣内の態度などで奉太郎は金庫の場所・それを遠垣内がそれを隠す理由(タバコ)を推理。

遠垣内家は教育界隈で力を持っているそうなので、喫煙がバレると非常にマズイ立場を奉太郎にうまく利用されてしまいました。

登場回で後輩にパシられるという屈辱を受ける遠垣内だが、今後も”クドリャフカの順番”などで登場する。

この回は奉太郎の推理力・洞察力・理解力の速さや交渉能力の高さなども伺え、完全に伊原とえるを置き去りにして推理を完結させる。

こんな高校一年生がいたらちょっと怖い。

京都アニメーションより

栄光ある古典部の昔日

京都アニメーションより

『氷菓 第二号』の記述で、33年前の出来事で関谷純が「英雄」として神山高校を去ったことを知った奉太郎とえる。

しかし、その詳細が書かれているはずだった創刊号のバックナンバーはどこにも見当たらない。

行き詰まった2人は、里志と伊原にも協力してもらうことに。

古典部の4人は千反田の家でそれぞれ持参した資料をもとに関谷純に何が起きたのかの推論していくことにする。

資料を持参しながら勘違いにより自説を用意してこなかった奉太郎は、える・里志・伊原の資料と説を元に推理。

“氷菓事件”の核心に迫る。

古典部全員の4人で立ち向かうことになった”氷菓事件”の推論大会を千反田家で行うことになる回。

部員のみんなで集まっておやつを食べたりおにぎりを食べたり楽しそう。

里志・伊原を巻き込んだ奉太郎の判断は正しく、加入した2人の情報を精査することで事件の核心に迫る奉太郎。

実際的な歴史の流れを理論立てて説明するまでに至るが”幼少期のえるが泣いた理由”については踏み込めなかった。

帰り道に奉太郎と里志は今回の”氷菓事件”について「そもそも謎解きをする理由」の議論を行う。

千反田の「ために」なのか「せいで」なのか。

この時点での奉太郎の”薔薇色”への思いの変化は、作品の中でもちょっとしたポイントになる。

京都アニメーションより

歴史ある古典部の真実

京都アニメーションより

謎を残しつつも、33年前の事件の歴史を紐解いた奉太郎。

しかし国際電話で33年前の出来事を「悲劇」と形容した姉の発言から、奉太郎は自身の推理の不足部分に気付くことに。

次の日、奉太郎は古典部メンバーと共に33年前の出来事の全てを知る人物である”郡山養子”を訪ね『氷菓』の本当の意味に触れる。

またまた姉の発言によって進展をみせる”歴史ある古典部の真実”はこの事件のクライマックス。

自身の推理の踏み込みの甘さに気付き、補足説明をするために古典部を招集する奉太郎。

『氷菓 第二号』の序文を書いた”郡山養子”が神山高校の司書である”糸魚川養子”だと断定し、直接話を聞くことに。

糸魚川先生の話の中で、関谷純は神山高校の全生徒の”いけにえ”にされたことを知る古典部メンバーたち。

古典部の文集の氷菓は、”氷菓”=”アイスクリーム”=”I Scream”の意味だと奉太郎は推理。えるは幼少期の記憶を取り戻すに至る。

氷菓に書かれている「全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく」という言葉に対して、

(アニメ版の)えるの語る「私が生きているのは、今なんです」という言葉が美しくもちょっと悲しい。

京都アニメーションより

古典部シリーズ2″愚者のエンドロール”のエピソード・あらすじ

氷菓 少年エースより

高校1年目の夏休みの終盤、古典部のメンバーは2年F組が文化祭に向けて自主制作したというミステリー映画の試写会へと招かれる。

その映画は脚本家である本郷の体調不良で話が進まなくなってしまったことで、犯人が不明のまま撮影が滞っていた。

古典部はクラスの責任者である入須冬実から、映画の犯人役を探し当てて欲しいと依頼される。

えるの「気になります」の一言で、古典部はオブザーバーとして、2年F組から志願した3人の「探偵役」の推理を見定めていく。

いつものごとく乗り気でない奉太郎だったが、入須に持ち上げられる形で本腰を入れて探偵役にのめり込む。

しかし推理の末に奉太郎は、映画の犯人探しに隠された入須の狙いに気付くことになる。

はい。こっからはエピソードが変わって”愚者のエンドロール”ですね。

なんだか見取り図とかトリックの推理とかが出てきて古典部シリーズらしからぬ本格ミステリーな雰囲気。(いい意味で)

アニメではえるが奉太郎の家に訪れるシーンが描かれているけれど、実はこのシーン小説版の”ふたりの距離の概算”の中のエピソードと矛盾する。

もし”ふたりの距離の概算”がアニメ化されたらどうやって辻褄を合わせるんだろう。

わたし、気になります。

アバンタイトル

京都アニメーションより

事の始まりは神山高校のチャットルーム。

「名前を入れてください(入須)」と「まゆこ(本郷)」「あ・た・し♪」「L(える)」のやりとりから”愚者のエンドロール”は始まる。

ちなみに「あ・た・し♪」が奉太郎の姉・供恵であることが様々な箇所で示唆されている。

本郷が入須に泣きを入れて・入須が供恵に相談して・入須がえるを誘い出すところから物語がスタートする。

「あ・た・し♪」は供恵であるという断定的な表現は出てこないが、作中で奉太郎を詳しく知っている表現や、現在神山市には不在である表現、

また奉太郎がチャットに初参加した時の最終アクセス時刻などから鑑みて「あ・た・し♪」は供恵であると解釈して間違いなさそう。

はい。ここからはあらすじとちょいちょい考察を書いていきます。

思ったより長いブログになってしまいそうだ。

試写会に行こう!

京都アニメーションより

文集制作のために部室に集まった古典部メンバー4人。

しかしえるの提案で2年F組による自主制作のミステリー映画の試写会に行く流れに。

その映画は殺人事件が起きた段階で制作が滞っている中途半端なものだった。

話を聞くと、脚本家の体調不良で話が進まなくなってしまったとのこと。

古典部は2年F組の入須から、この映画の犯人を特定するように依頼される。

最初からなにかよからぬ雰囲気を漂わせて登場する”女帝”の入須。

「人を使うのがうまい」から”女帝”って名付けられたらショックだよね。ちょっと。あんまりだよ。

未完成の自主制作映画を私語を注意されつつ(”正義”の伊原)観終わった”愚者”のえるは「気になります」と言って入須の術中にハマってしまう。

しかしそこは”力”の奉太郎。「責任持てない」(やる気もない)と言って最初は突っぱねるが”愚者”の好奇心に押し切られて、

2年F組からの探偵役の力量を測るオブザーバーとして関わることに渋々承諾する。

ちなみに”魔術師”の里志の活躍の場所はこの回はない。待て、次週。

京都アニメーションより

3人の探偵役の推理

京都アニメーションより

古典部はオブザーバーとして、2年F組から志願した「探偵役」の推理を検証することになった。

しかし3日・3人に及ぶ「探偵役」の推理検証は、結局のところ奉太郎自身が全て却下することになる。

2年F組の3人の探偵役の推理については要約するとこんな感じだった。

1人目・中城→窓から逃げるのは草生える。犯人の心理面を考えても監視下にある庭を通るのは無理ぽ無理ゲー。

2人目・羽場→筋が通っていてわかりみは深いが窓の立て付けがソリではぽやしみ〜。

3人目・沢木口→論理的に破綻していてフォカヌポウw仮に漏れのモタクと化を受け入れたところで用意した血糊の量が圧倒的に拙者はオタクではござらんのでwwwコポォ

要約って難しいな。びっくりするくらい適当な文章になってしまった。まぁあらすじだから。僕は老犬だから。

というか思ったより長期戦になってきてすごく眠くなってきた。キリのいいところまで書かねば。

京都アニメーションより

奉太郎の推理・”万人の死角”

京都アニメーションより

入須に茶店に誘われた奉太郎。

入須は最初から奉太郎のみに期待を掛けていた旨を伝えられる。

その言葉と自身の素質を信じ、柄にもない上にモットーにも反して「探偵役」に挑戦することになる奉太郎。

そして推論を重ね、1つの結論を導き出す。

入須にそそのかされて頑張っちゃう奉太郎の回。

奉太郎は今までの情報を精査・推理し、犯人は登場人物以外の”7人目のメンバー”であるカメラマンだと推理。

「万人の死角」と名付けられたミステリー映画は好評を博すが、古典部の他の3人からは疑問の声が寄せられる。

“伊原” →ドプフォwww折木氏ザイルはどうしたでござる?www

“里志” →オウフwwwいわゆる叙述トリックキタコレですねwww

“える” →私みたいに一歩引いた見方をするとですねwww江波と本郷の繋がりが・・いや失敬失敬www

自分が何を書いているのかわからなくなってきた。そろそろ限界みたいだ。

京都アニメーションより

打ち上げにはいかない・エンドロール

京都アニメーションより

映画が完成してホッとした奉太郎だったが、古典部のメンバーたちは映画の結末は本来のものではないと各々が否定する。

推理が間違っていたのかもしれないと感じた奉太郎は、もう一度この映画に関して熟考する。

そしてその中で入須の本当の目的に気付き、決着のために”女帝”と対峙することになるのだった。

奉太郎は古典部のメンバーの言葉のおかげで、トリックに気を取られていたことで脚本家である”本郷”という人間を蔑ろにしていたことに気付く。

その中の推理で自身の役割は「探偵」なのではなく「推理作家」であると気付き、珍しく怒り、語気を強め”女帝”に迫る奉太郎。

きっと奉太郎の中では小学校時代の”トラウマ”がフラッシュバックしていたに違いない。

後日えるに促され、本郷の真意と本来の脚本の内容を伝える奉太郎。

今回の推理はえるの”本郷という人間へのこだわり”が突破口になったこともあって、奉太郎はえるにそのことを尋ねる。

“奉太郎”「何故そこまで本郷本人に拘ったんだ?」

“える”「わたしも人の亡くなるお話は嫌いなんです」

“奉太郎”「お前らしいな」

そう言って笑う奉太郎は少し救われたように見えた。

とはいってもこれはアニメ版の結末の話で、小説だと奉太郎はえるに神高のチャットルームでネタばらしをする。

というか最終的に奉太郎は入須が本郷の脚本にダメを出したかったことには気付かなかった。

その辺は入須と「あ・た・し♪」のチャットのやりとりの中で確認できる。

それが「あ・た・し♪」の邪推なのかどうかは、もはや知る由もないのであるが。

京都アニメーションより

“古典部シリーズ”ネタバレ考察その1・まとめのまとめ

こんな感じで”氷菓事件”と”愚者のエンドロール”をまとめてきましたが、ここで一旦切りたいと思います。

小説を読み返して思いつきで書き始めた記事ですがこのままシリーズ第六弾”いまさら翼といわれても”まで書いてしまうと、

無茶苦茶な文章(量も)になってしまいそうなので。すいませんさすがに眠いです。

次は”クドリャフカの順番”から書きたいと思います。いつになるかわからないけれど。

それでは今日はこの辺で。

コメント

  1. […] こんばんわ。今日はこの前書いた“古典部シリーズ”の続きですね。 […]

  2. […] いやしかしこんなに長くなるとは思わなかったなぁ。その1・その2が長くてしんどかったので、今日は第5弾のみ書いてみようと思います。 […]

タイトルとURLをコピーしました