この記事を読むとスウェーデンの爽やかバンド【カーディガンズ】について詳しくなれます。
- スズキイチロー(36)
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- Twitterの一部界隈においてカルト的な人気と噂
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最近なに聴いてる?って言われたからカーディガンズについて書く【爽やかスウェディッシュポップ】
自分が小学生くらいに上がった頃、MTVでめちゃくちゃ放送されていたのが【ラブフール】って曲だった。
まだその頃はロックの教養もなく、ヒップホップは怖いオニーサンたちの音楽だと思っていたのもあって、カーディガンズの曲がかかると、なんだか落ち着いた気分になったものだ。
母が口ずさむカーペンターズのように生活に馴染んでいたように思う。
90年代当時は気がつかなかったけど、今考えてみればミクスチャーロックとか、ヒップホップ全盛の年にこのようなバンドが世界的に人気になったのはちょっと不思議だ。
スウェディッシュポップと言われているジャンルだけあって、カーディガンズはスウェーデンのバンドである。
癒し系のウィスパーボイスなのにハモンドやフィドルの音色は紛れもなくケルティック、でもなんだかすごく懐かしい。
この懐かしさはなにもMTVだけのせいじゃない、こんなにおしゃれな音楽でノスタルジックに浸れる人生で運が良い人生だった。
以前ビョークとかシガーロスについて書いた時も言ったけど、北欧と日本って遺伝子レベルでルーツが似ている気がする。
スウェーデンはジャズが人気の国だけど、ボーカルのニーナはカーディガンズをボサノヴァ方面に推したかったらしい。
場所柄、フレンチポップのエッセンスも入っているかも。
フランスの代表的なバンド、フェニックスなんかもカーディガンズの影響を公言してる。
カーディガンズ(英語: The Cardigans)は、スウェーデンのバンド。1992年に結成。キュートなボーカルと60年代風のアコースティックなロックサウンドでスウェディッシュ・ポップのブームを巻き起こした。
Wikipediaより
カーディガンズの来歴
カーディガンズのウリは何と言ってもニーナのキュートな歌声。
Vo.・・・ニーナ・パーション
g・・・ピーター・スヴェンソン
b・・・マグナス・スヴェニンソン
ds・・・ベン・ラガーバーグ
key・g・・・ラス・ヨハンソン
1992年にピーターとマグナスを中心にバンドが始まる。
ニーナはたしかバンド仲間のクラスメイトだったはず。
結成後、カーディガンズの5人は共同生活を送りながらデモ盤を製作。これがデビューアルバム【Emmerdale】の原型になります。
カーディガンズの魅力
キュートでコケティッシュサウンドで90年代を一世風靡したカーディガンズ。
可愛いだけじゃなくて、アヴァンギャルドでロックな一面も持っている部分が玄人にもウケました。
写真や動画を見てみると、60年代サイケにもかなり影響を受けていることがわかります。
70年代にABBA、80年代にロクセットにハマった層が熱烈に支持したのがこのカーディガンズでした。
カーディガンズがヒットしたのは、プロデューサーのトーレ・ヨハンソンの功績も大きいですね。
デモから彼らを見出したのもトーレだし、カーディガンズが日本でヒットしたことを受けてその後、
原田知世やBONNIE PINKのプロデュースまで手がけました。
きんもちィィィィィ、良質なバンドサウンドが、カーディガンズの大きな魅力と言えるでしょうね。
カーディガンズのおすすめ曲
ここからはカーディガンズの曲をアルバムごとに紹介してみます。
気になったらアルバムで全曲聴いてみてくださいね。
1stアルバム・Emmerdaleから【Rise & Shine】
94年に当初はスウェーデン国内のみの販売だった1stアルバム【Emmerdale】。
国内でのヒットを受けて、日本では世界に先駆けて同年に流通が開始されました。
翌年、イギリスやアメリカでも発売してじわじわ人気を獲得していきます。
ドカーン!って売れたイメージはないけど、この頃からカーディガンズ節が炸裂している名盤です。
2ndアルバム・LIFEから【Carnival】
95年に発売された2ndアルバム【LIFE】。
カーディガンズと言えばこのアルバム!って人も多いと思う名盤中の名盤。
プラチナディスクにも認定されたこの作品で、カーディガンズは世界的な成功を果たします。
スウェディッシュポップ好きの若者はもちろん、
60年代のいなたい雰囲気が好きなおじさんたちも、ニーナの歌声に夢中になりました。
しっとり歌ってもシャウトしてもカッコいい女性ボーカルって、ほんと稀有ですよね。
3rdアルバム・first band on the moonから【Your New Cuckoo】
96年発売の3rdアルバム【first band on the moon】です。
日本以外の様々な国のチャートで上位を取った名作。
バーン!って売れに売れた感じはなかったけど、
デビューから3年足らずで、世界的なバンドに成長と遂げました。
この頃にアルバム内の曲がディカプリオ主演の映画の挿入歌に使われたりして、
日本での知名度もグングン上がっていきます。
カーディガンズのMVってフィルム映画っぽくてカッコいいですよね。
4thアルバム・Gran Turismoから【My Favourite Game】
98年リリースされた4thアルバム【Gran Turismo】です。
2年間空いてからの新作は、カーディガンズ第2章って感じの作風。
スウェディッシュポップの新しい方向性として、ダークな側面を押し出しています。
前年度のレディへの躍進もあって、その辺のコンピューターミュージックの影響も感じます。
気だるげに歌うニーナもカッコいいですよ〜
5thアルバム・Long Gone Before Daylightより【Communication】
2003年発表の5thアルバム【Long Gone Before Daylight】からはこの曲を。
はぁ、めっちゃ好き。カーディガンズでいっちゃん聴いた曲かも。
前作から5年経過していますが、この間バンドは活動休止していました。
久々のカーディガンズでこのアルバムは胸熱が止まりません。キュンです。
カーディガンズのようなバンドのイメージがジャンルに固定されてしまっているアーティストの場合、
ファンの嗜好が強すぎて、最新作が賛否両論になりがちな気がする。
(カーディガンズってバンドはスウェディッシュポップってジャンルのアイコン的存在)
その枠組みやジャンルからは離れてしまっているが、自分自身はこの作品が大好きだったりする。
聴き込むほどに悲しくなったり、楽しくなったり、感情を揺さぶられる。深夜に聴くのがおすすめ。
6thアルバム・Super Extra Gravityより【I Need Some Fine Wine And You, You Need To Be Nicer】
2005年発表の6thアルバム【Super Extra Gravity】からはこの曲を。
一聴すると前作からの延長に感じますが、聴き込むと彼らなりの原点回帰だったことが伝わってきます。
派手さはあまりないけど、ニーナの歌声をじっくり聴かせてくれる楽曲が並んでいて、
バンド全体の方向性が感じられる良盤です。
トーレ・ヨハンソンの世界観は3rdまでで完成していると思っていたけど、
このアルバムを聴くとまだまだ引き出しがあるんだな、と感心してしまう。特に4、5、6。
Overloadとかクイーンまんまだけど、カーディガンズが演るとこんなにサラッとする。
なんだかクイーンが聴きたくなってくるフルアルバムだな。後半の穏やかな曲調もすこ。
最近なに聴いてる?って言われたからカーディガンズについて書く【まとめ】
今日は大好きなバンド、カーディガンズについて書いてみました。
ネオアコとかインディー系のポップスが今も好きなのは、やっぱりカーディガンズの影響を受けまくってるなと、改めて感じました。
毒にも薬にもならない、無害な音楽だと揶揄してた人もいるけど、
良いよな、なんか聴いてて本当に気持ちがいいんだよ、カーディガンズ。
おしゃれなギターポップスって触れ込みでもいい、
カフェのBGMとして最適だからでもいい、
原田知世と同じプロデューサーだからっつーんでもいい、
きっかけは色々だけど、カーディガンズを好きなやつに悪い奴はいなかった、たぶん。
ちゃんと聴くと楽器の音もラウドでけっこうロックです。
シーンが見放しても、「最近なに聴いてる?」って言われたら、俺は今でもカーディガンズと答える。たぶん。