柴田聡子のおすすめ曲6選・天才シンガーの雑感を考察【ぼちぼち銀河】

年金が天引かれて腹が立つ人

アーティストの【柴田聡子】さんの来歴が知りたい!
おすすめ曲や魅力を詳しく教えて欲しい!

こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。

この記事を書いてる人・イチロー

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目次

柴田聡子のおすすめ曲6選・天才シンガーの雑感を考察【ぼちぼち銀河】

ポジティブさこそが身を助けると思っていて。でも、もともと自分が持っているネガティブで後ろ暗い面も、やり方さえ間違えなければ、むしろ曲をつくるうえでの推進力になるんじゃないかと思えてきたんです。

柴田聡子

PA(舞台音響)ブロガーのイチローです。

2022年の年末、柴田聡子さんのアルバム【ぼちぼち銀河】を聴きました。

初見、キャッチーなメロディーラインにやられて、カラフルなコーラスワークに息を飲んだ。

鋭くも余白を活かしたバンドアンサンブルと、レトロサイケなサウンドも魅力的だけど、

彼女の声の軽やかさがなにより印象的な、そんな一枚だった。

俺は一般人だから、彼女のような軽やかさを羨ましく思う。

凡庸な視線や評価をかわしつつ、その裏にある切なる感情を込めて歌うその声は、とても自由だ。

「音楽をつくるうえで自分の欲望が濃くなってきたんです」と話す柴田聡子の核は、すでに銀河に在るのかもしれない。

アルバム全体に移動のイメージが強くありつつも、一方では現在地を指す言葉がそれぞれの楽曲で印象的に響く。

「遠く」へ精神をやりながらも、「ここ」という現在地を表現するというのは、ラーマ・クリシュナの手法だ。

最近俺はラーマ・クシュリナの話ばかりしている気がする。

柴田聡子の歌は〈不思議〉な歌が多い。というより彼女自身の〈不思議〉をキャッチする能力がすごい、と歌詞を読んでいて思う。

自分自身をマスターして、感度を研ぎ澄ませているから〈不思議〉で居られるのだろう。

彼女にとって、物理的な距離や時間は、あまり意味がない。例えば、リードトラックの【雑感】を聴いてみると、それがよくわかる。

この曲はいろんな感情が、あっちやこっちに行ったり来たりする。感情や言葉に線を引かないで、自由に飛び回る彼女の言動は、身も蓋もないような印象を人に与えるかもしれない。

でも自分をマスターすれば、ハイパーインフレが起きようが経済不安が起ころうが、自分だけは幸せでいられるんだよな。

柴田聡子を聴いていると、そんなことを思ってしまう。

今日はそんなシンガーソングライターの話。

柴田 聡子(しばた さとこ、1986年12月11日 – )は、日本のミュージシャン、詩人。北海道札幌市出身。

Wikipediaより
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柴田聡子の来歴

シンガーソングライターって、曲が自分そのもののように見られることが多いので、自分と楽曲の間に齟齬があったときに「柴田さんはこういう人なんだ」と受け取られることが、昔はすごく怖かったんです。

柴田聡子

柴田聡子さんは北海道札幌市出身で、1986年生まれ

武蔵野美術大学時代の恩師の言葉をキッカケにして活動を始めた。

1stアルバムが2012年なので、25〜26くらいの時に音楽家としてデビューしてるってことになります。

活動当初はミュージシャンとしての側面よりも、エッセイストや詩人としての活動のイメージが強かった印象。

ツアーやレコーディングのような音楽活動以外にも、

【おかあさんといっしょ】に楽曲提供していたり、

文學界での連載してみたり、

詩集で有名財団から部門賞を取ってみたり、

YouTubeチャンネルをがんばっていたり、

彼女の活動や表現の形態は、かなり広いことがわかる。

ところで音楽に目を向けてみると・・・

  • 2012年6月・1stアルバム「しばたさとこ島」
  • 2014年6月・2ndアルバム「いじわる全集」
  • 2015年9月・3rdアルバム「柴田聡子」
  • 2017年5月・4thアルバム「愛の休日」
  • 2019年3月・5thアルバム「がんばれ!メロディー」
  • 2022年6月・6stアルバム「ぼちぼち銀河」

様々な活動をしながらも、音源のリリースも積極的に行なっている。

この辺のことを考えるに、やはり柴田聡子さんの活動の基盤は音楽にあると言っていい。

アコギを抱えて、様々な場所で印象的な歌声を放っていた初期。

サウンドやハーモニーの作り込みに才気を感じた中期。

キラキラとしたメロディと類いまれなポップセンスでファンを拡大させている現在。

刺激から癒し、緊張から弛緩。

様々な感情を聴き手にもたらす彼女の歌声は、

擦られまくった表現をあえて使うなら、【中毒性】って言葉に尽きる。

柴田聡子の魅力

歌って自由だから、かなりのことが許容されていることにも気付いた。

柴田聡子

自分が感じる柴田聡子さんの魅力も、少し書いておこうかな。

新譜とかを聞いてると、結構バンドセットでポップな楽曲も増えている印象だけど、

彼女は弾き語りが素晴らしいと思う。

もっと言うと音数が少ないミニマムな楽曲が向いているというか、スカスカ感が魅力というか。

アレンジが限定されるシチュエーションで力を発揮するタイプな気がしてならないのだ。

曲自体に力があるし、声の魅力もあるし、これは完全に筆者の好みかもしれない。

揺蕩う儚さとか、自分にしか理解できないと思える歌詞も良い。

散歩しながら友達より親密だけど、彼女ではない女の子のひとりごとを聞いているような心地よさがある。

基本的にフラットで機嫌が良いんだけど、静かに怒ったり、悲しんだりしている表情も素敵だ。

テーマが大げさじゃないのも好き。日々の暮らしの幸せとか、不平、不満がごちゃ混ぜになっていて、明確な着地点がない。

感動しても、悲しくても、生活は続いていくから、歌なんて押し付けがましくなくて良いのだ。

ただそこにいてくれるって感じがして、なんとも言えず心地よい。

柴田聡子のおすすめ曲6選

ってことで肝心のおすすめ楽曲を紹介してみたいと思います。

6枚の作品から6トラックを時系列順に選んでみました。

いろいろ活動しながらコンスタントにアルバム出してるのほんとすごいな〜

おすすめ曲その1『しばたさとこ島』から【芝の青さ】

無垢な1stアルバム『しばたさとこ島』から【芝の青さ】。

サウンドにも構成にも自我が芽生える前って感じがして、それが魅力になっている作品。

1stってどんなアーディストでも「やったるぜ!」みたいな勢いを感じたりもするんだけど、

柴田聡子さんの場合、そーゆー雰囲気もない。

の割には難しいフレーズを雰囲気で使いこなしたりしていて、つかみどころのない新人であった。

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おすすめ曲その2『いじわる全集』から【いきすぎた友達】

無垢さはそのままに尖った感情をそのまま表現して見せた2nd『いじわる全集』から【いきすぎた友達】。

フラットな感じで起こってる女の人がいっちばん怖い。これは宇宙の真理。

狙ったどこかの層や、誰かのために歌っているような雰囲気もなく、

淡々と自分の感情を吐き出している感じ。

柴田聡子さんの曲は、日常がそのまま楽曲に反映されているんだろうなって感じがしてそこが好き。

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おすすめ曲その3『柴田聡子』から【ニューポニーテール】

バンドサウンドが増えてポップさが増した3rdアルバム『柴田聡子』から【ニューポニーテール】。

なんというか語弊を恐れずに言うと、やっと聴く人間を意識しだしたというか、商業を意識したというか。

とはいえ柴田聡子のさんの根本的なところは変わっていなくて、単純に周囲の大人たちが本腰を入れだしただけなのかも。

ニューウェーブ・ネオパンクっぽい要素はエッセンス程度に抑えられていて、かな〜りポップ。

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おすすめ曲その4『愛の休日』から【後悔】

ポップかつ表現の幅が劇的に広がった4thアルバム『愛の休日』から【後悔】。

めっちゃ好きですね。好きなアーティストが好きなアーティストと一緒に曲作ったら好きに決まってますよね?

プロデューサーの山本精一さん、くるりの岸田さん、サケロックの伊藤大地さん。

バラエティ豊かな音楽家たちの中で、あるがままにわがままに自分を表現する柴田聡子は最高に素敵です。

ふろしき広げまくってる感じがして、ファンとしてすごくドキドキしました。

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おすすめ曲その5『がんばれ!メロディー』から【涙】

ベッドルームポップ色が強くなっていく5thアルバム『がんばれ!メロディー』から【涙】。

シンプルな柴田聡子さんの曲が様々な断片から再構築され、昇華されていく印象。

明らかに今までとは違うエッセンスが含まれてきて、新しいファンを獲得していくことになるアルバムです。

アートポップというかなんというか、ドミノとかサブポップあたりのインディーロック臭もしてくる。

ピッチフォークあたりに特集される日も近いかもしれない。

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おすすめ曲その6『ぼちぼち銀河』から【雑感】【南国調絨毯】

アレンジやサウンドがよりカラフルになった6thアルバム『ぼちぼち銀河』。

バンドサウンドは多めだけど、空間を使うアレンジが多く、虚無に意味を持たせるようになった。

楽器の定位とか音質処理もすごい繊細で、柴田聡子さんってこんな感じだっけ?ってビックリした。

いい意味で。

バンドサウンドも打ち込み系の曲も増えてきたけど、

そのどれも、本人の弾き語りでも良曲として成立してしまうのがすごい。

ここまで聴いてわかるように、どれだけトラックアレンジが進化していっても、

彼女の根元にあるのはインディーフォークなんだな、と思う。歌詞はネオパンク。

この辺が柴田聡子っていうアーティストの唯一無二感なのかもな。

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柴田聡子のおすすめ曲6選・天才シンガーの雑感を考察【まとめ】

今日は【柴田聡子のおすすめ曲6選】ってことで書いてみました。

日常の視点での不思議を曲にできる人って好きなんですよね〜

いちいち生活にツッコミ入れつつ生活しているアーティストって、なんかお茶目じゃないですか?

柴田聡子さんの曲を聴いていると、自分が感じている【普通への違和感】の正体がわかるんですよね。

日常が腑に落ちるというか、答えが出ないことも多いんですけど、違和感の正体がわかるだけでも心持ちラクというか。

そんな視点の多さと視野の広さが、歌声とか楽曲に影響しているのかなとか。

思ったり、思わなかったり。まぁ、ぼちぼち行こうかね〜。

今日も最後まで付き合ってもらって、ありがとうございました。

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