この記事を読むとモーモールルギャバンの魅力とキモさがわかります。
- スズキイチロー(36)
- PA(舞台音響)カンパニーに所属
- 音響ブログも執筆
- ネクラなnoteも執筆
- 甘酸っぱい交換日記も執筆
- ブロガー集団・アドセンス解放戦線代表
- こじらせ団体・メンヘラの止まり木主催
- Twitterの一部界隈においてカルト的な人気と噂
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俺たちのサイケな恋人・モーモールルギャバン考察【J-POPの限界に挑戦】
モーモールルギャバン。
パンティーの歌を歌い、ライブではパンティーを脱ぐ男たち。
モーモールルギャバン。
安田美沙子が大好きで、それを題材にアルバムのリードトラックを作る男たち。
単刀直入に言えば気持ちが悪いのである。
バンドの特色やパーソナリティーが【気持ち悪い】ってあんまりじゃぁないか、と思うかもしれない。
思うかもしれないが、その気持ち悪さが絶妙に、良い。
筆者自身、かなり冴えない青春時代を過ごしていたりするので、
こういう刹那的な悶々加減をぶちまけているバンドに弱いという事情はある。
あるにはあるが、実際曲は最高に良い。
メロディセンスを感じるアバンギャルドな演奏は、男の妄想や儚さやアホさやバカさを忠実に表現している。
そこに共感しなくても全然楽しめると思うし、更に言えば共感してしまうと同族嫌悪を生むかもしれない。
それが、このバンドが【キモい】と評される理由だと思える。みんな大丈夫なようで大丈夫じゃないのだ。
俺たちの人生は、モーモールルギャバンの曲名のごとく、どんどんひどくなっていく。
「野口久津川で爆死」「ユキちゃんの遺伝子」「パンティー泥棒の歌」「裸族」「君のスカートをめくりたい」・・・
それでも我々変態の生活は続いていく、みんなどうしようもなく正常運転なのだ。
いつにも増して感情がシンクロしてしまっているな、とりあえずブラウザを閉じる前に一曲聴いてみて欲しい。
アヴァンギャルドでありながら、J-POPの限界に挑戦し得るポップセンスとユーモア。
モーモールルギャバンの青春の叫びを聴け!あ、すみません、聴いてください!
2005年4月、ゲイリー・ビッチェ(ドラム・ボーカル)が半ば強引に友人を説得して活動開始[1]。当初はギターも入った5人編成(ゲイリーはボーカル・ギター)だったが、ドラムとギターの2人が脱退後はゲイリー(ドラム・ボーカル)、マルガリータ(ベース・コーラス)、ユッカ(キーボード・ボーカル・銅鑼)の3人で活動を継続している。 略称は「モーモー」、「モールル」、「モーモル」、「モモルル」、「モルギャバ」など。
Wikipediaより
モーモールルギャバンの来歴
簡単にモモルルの経歴をば。
ボーカル&ボーカル、ゲイリー・ビッチェ。
キーボード&ボーカル、ユッカ。
ベース、T-マルガリータ。
この3人編成がモーモールルギャバンである。
活動を始めた大学生時期の2005年段階では5人編成だったが、就職を機に3人になった。
活動拠点は京都。初ライブは京都西院のウーララ。
ギターレスなのに過激なライブパフォーマンスが評判を呼び、FM802主催「MUSIC CHALLENGE 2008」にてグランプリに輝く。
2024年現在までに9枚のアルバムリリースがあり、昨年ゲイリーとユッカが入籍していることが明らかになった。
第一子も誕生してたらしく、ここ数年バンドがなぜおとなしかったかが判明してちょっとホッとしたりして。
ってゆーか結婚してたんかいっ!って思った。
なにはともあれめでたい。おめでとうって感じ。
モーモールルギャバンの魅力
詞はね、泣けるまで向き合ってますからね
ゲイリー・ビッチェ
熱い、いや、熱苦しいライブで人気を獲得してきたモーモールルギャバン。
その魅力はなにも冴えないアングラ層にウケたアヴァンギャルド加減だけでもない。
サウンドの刺激性のさらに上を行く、ポップさが彼らの魅力だと思える。
グッとくる歌詞、胸キュンしちゃうメロディ、ポップが土台となったアヴァンギャルドトラックには中毒性が、ある。
キモいのに1度聞くと口ずさんでしまうキャッチーさはかなりズルい。
モーモールルギャバンというふざけたバンド名や、破天荒なパフォーマンスで巧みにカモフラージュしてはいるが、
聴けば聴くほどに音楽に対して真摯に真面目に向き合っている音楽集団であると感じずにはいられない。
3人の音楽性の豊かさ、メロディーメイカーとしての引き出しの多さに驚かされてしまう。
ライブパフォーマンスが〜、とか散々言われてるけど、素直にストレートに曲が良く才能があるのだ。
音楽を聴くことでバンドから伝わってくる、まっすぐさや情熱が、テクニック以上の感動を生んでいる。
その説明不能な不思議な魅力を【アヴァンギャルド】で片付けてしまえるなら、こんなに簡単なことはないでしょ?
モーモールルギャバンのオススメ曲
ってことで百聞は一見に如かず!モモルルのオススメ曲です。
誰が聴いても「おっ!」と思えるような代表的なモノばかり集めてみました。
聴いてもらえると嬉しいです。泣いて喜びます。ゲイリーが。
モーモールルギャバンのオススメ曲・その1【悲しみは地下鉄で】
え?こんな曲も作れるの?って感じの名曲【悲しみは地下鉄で】です。
めっちゃええです。
この曲を聴いて感銘を受けたヨーロッパ企画の永野宗典監督が映画作っちゃうのも頷けます。
モモルルの3人も変なカタチ?で出演しているので、気になった方は観てみてほしい。
モーモールルギャバンのオススメ曲・その2【ユキちゃんの遺伝子】
タイトルからしてヤバみが深い【ユキちゃんの遺伝子】です。
イントロのベースがズベベベべいっててカッコよろしい曲です。
歌詞はヤバいしメロディはポップだしシンセは狂気に満ち溢れてる。
モモルルのモモルルっぽさを凝縮した一曲。
ちなみに彼らの曲によく出てくる「ユキちゃん」に関しては無理に知らなくて良い。
俺たちには知らなくて良いことがたくさんある。
なんとなくクリープハイプのセックスしようの曲に通じる。
モーモールルギャバンのオススメ曲・その3【サイケな恋人】
モモルルの代表曲と言える【サイケな恋人】。
インパクトのあるMVで、邦楽ロックファンに喧嘩を売っているようなアヴァンギャルドさが姿勢が面白い。
シンプルにメロディが素晴らしく、素朴なユッカの歌声がオストアンデルを彷彿とさせる。
ギターレスのスカスカなバランスがなんとも言えず、良い。
俺たちのサイケな恋人・モーモールルギャバン考察【まとめ】
ってことで今日はモーモールルギャバンについて書いてみました。
ポップというジャンルの中でも、アヴァンギャルドな側面からのアプローチでリスナーを獲得した彼らの音楽。
マッチポンプのようなやり方だけど、反面、底知れぬポテンシャルに鳥肌が立ってしまう。
モモルルの音楽を聴くと、かっこ悪い自分や、キモい自分と対峙することになるだろう。
同族嫌悪したり、トラウマを呼び起こされるかもしれない、でも大丈夫。
このバンドの持つキモさの説得力は偉大だ。聴き終えた後、必ず自分の過去をステップにできるはず。
J-POPのキモさの限界に挑戦する彼らに、今後も注目していきたい。