マンガ・彼女のひとりぐらしの面白さを考える

考察してみた

玉置勉強先生のマンガ”彼女のひとりぐらし”・まとめ・考察

今日は玉置勉強先生のマンガ「彼女のひとりぐらし」について紹介していこうと思います。

なんか読んでて全然疲れないマンガってたまにすっごく読みたくなります。

ギャグ漫画・・・ってわけでもないんだけどなんか不思議に面白いマンガなので、その魅力を考えてみます。

『彼女のひとりぐらし』(かのじょのひとりぐらし)は、玉置勉強による日本の漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて2009年10月号から2012年10月号まで連載された。主人公・輿水理香の1人暮らしの様子が描かれている。

Wikipediaより

彼女のひとりぐらし・主要な登場人物について

さて、作品の魅力に迫っていく前に主要な登場人物について簡単に紹介していきましょう・・・

まずデザイナー・イラストレーターのフリーランスとして働く主人公の「輿水 理香」ですね。

主人公・輿水 理香

彼女のひとりくらし第1巻より

26歳の独身女性。もともと正社員でデザイン会社勤務だったがその後独立。

フリーランスのデザイナーをしたりイラストレーターをして生計を立てている。

学生時代はバスケット部に所属してストイックに部活に励んでいたが専門学校入学を期にバンドに転向。

ギターを演奏したり髪の毛に激しいブリーチを入れたりするなど素行が悪くなる。

26歳になった現在も髪の毛が金髪とピンクなのはその時代の名残。

趣味は晩酌、ちょっと良いお酒を通販で買ったり入金日には高いビールを買って自分を慰める。

性格は非常にズボラで都合の悪いことが起こると自分の妄想の世界に入り込んでしまう癖がある。

「彼女のひとりぐらし」は理香の日常を描いただけの起伏もなければ脈絡もない話です。

続編も含めて26歳-28歳のおよそ3年間の理香さんの日常を見ていくことになります。

その3年間の間に理香は特に劇的な成長とか変化とかは全く無いのですが・・・

理香の妹・輿水 祐香

彼女のひとりくらし第1巻より

理香の妹の裕香は優等生。メガネをかけ、黒い髪を長く伸ばして丸の内の大手企業でOLをしている。

その優秀さで姉と対比されることが作品内でも頻繁にあり、そのため裕香の登場率も高め。

職業的にも性格的にも申し分なくしかも結婚を前提に付き合っている彼氏が居るなど、理香は姉の面目丸つぶれである。

しかし姉妹仲は良好で最終話で裕香が結婚式を挙げる際には本作に珍しく感動の場面も用意されている。

妹の裕香は姉のだらしなさやユルさを強調させる対比の存在として作中に登場してきます。

裕香も人並みにダメな部分はあるのですが、理香に比べると非常に真人間に見えてしまう不思議。

読者目線で物語に参加してくれる存在なのかも。

理香の親友・伊香 佳奈

彼女のひとりくらし第1巻より

専門学校時代に知り合った理香の親友である佳奈。

共に専門学校に入った段階で音楽に入れ込むようになり仲良くなったようだ。

その時期にお互いに容姿がどんどん不良化していき、理香は先述したように髪の色が明るく、佳奈は肩にタトゥーを入れたりする。

現在は理解のある医者の彼氏のおかげもあってそのまま若気の至りとして刺青は残っている。

理香の親友の佳奈も強烈なキャラクターで、理香とは別の方向にだらしなくて人間らしい性格です。

作品の中で1番リアリティがあるのが佳奈なのかも。

続編ですでにバツイチになってるし。

会社員時代の同僚・早水

彼女のひとりくらし第1巻より

彼氏もイケメンで順風満帆に人生を送る理香の友人の早水。

彼氏が理香の好みすぎて主人公の女豹の本能を疼かせるなど嫉妬を買ってしまう。

もともと理香の会社員時代の同僚ということもあって理香の事を人物として非常に買っており、みんなで協力して彼氏を見つけてあげようと画策するなど健気な一面も。

しかしそれを全てひっくるめて理香曰く「天然ふわふわと根性ババ色の腹黒か分からない」らしい。

作品を通して1番まともな人間が早水かも知れません。

理香とは会社員時代から仲が良く「こし」「はやみー」と呼び合う間柄です。

理香の隣人・迫田

彼女のひとりくらし第1巻より

物語の後半で理香のマンションの隣の部屋に引っ越してくるオタク少女の迫田。

大学で同人サークルに入っておりBLよりも一歩踏み込んだニッチな同人誌を執筆している。

続編では彼氏のできない理香を心配してオフ会に誘うなど行動的な一面も見られる。

最後に紹介するのは物語の後半で登場する隣人の迫田。

登場時は18歳だったこともあって自己紹介で理香の精神を抉りました。

彼女の一人ぐらしの魅力について考察

ここからは作品の不思議な魅力について考えていこうと思います。

基本的に若い女性のモラトリアム感を楽しむコンセプトの漫画だと考えています。

彼女のひとりくらし第1巻より

魅力その1「ゆるい生活への共感」

好きな時間に仕事をして、好きな時間に食べて、好きな時間に晩酌して、好きな時間に遊んで、好きな時間に寝る・・・

独り身のフリーランスを縛るものなど何も無い!と言わんばかりに毎日を謳歌する理香。

自分の事を「足もと見られたペーペーのイラストレーター」と揶揄しながらも、幸せそうなその生活スタイルは、幸福度はお金では測れない事を読者に教えてくれた。

この全体的にゆるい空気感がこのマンガの大きな魅力なんでしょうね。

あぁー・・俺もフリーランスになろうかな・・って思いながら読んでるサラリーマンも多そう。

彼女のひとりぐらし第1巻・第3巻より

1人ラーメンも、1人鍋も慣れれば楽しいのだ。

どんな時にも深刻にならない、考え込まない、明日はきっと良い日になる。

そんな理香のメンタリティがあってこそ成立する働き方が「フリーランス」なのだ。

羨ましい反面「大丈夫かなこの人?」って感覚にもなるけれど、生活全体を通して悲壮感がまるで無い。

それは理香さんが若い女性で美人さんだからっていうのもあるんだろう。

魅力その2「ほどよいエロ・下ネタ」

彼女のひとりぐらし第1巻・第2巻より

もともとエロ本を書いていた玉置氏だが近年では一般向けの漫画で活躍している。

そのため本作でも下ネタの加減が絶妙である。

とはいえ単行本第1巻から主人公の放尿シーンがあるなど加減の程度には読者各々の意見がありそうだ。

ひとりぐらしネタだとちょっと書く事を躊躇してしまいそうな表現も多く出てくるけど、独女たちの赤裸々感が面白いのです。

彼女のひとりくらし第3巻より

生活感の中で表現される「無自覚なエロ」というのもこのマンガの魅力の1つ。

こういったシチュエーションの中で「理香が美人である」という設定が生きてくるのも事実だろう。

ただの整体マッサージも、ダイエットのためのジョギングも理香がやることは何故か少しエロくなってしまう・・まさに「残念美人」。

彼女のひとりくらし第3巻より

魅力その3「ひとりぐらしあるある」

彼女のひとりくらし第1巻より

日常的に降りかかる不幸にもめげずに日々を生きる理香。

というより本人はそんな小さな事はお構い無しに人生を楽しんでいる。

生きづらい日本の社会において必要なのは理香のような性格なのではないだろうか?

1人で暮らしていて些細な不幸に見舞われるとちょっと落ち込みますけど、理香を見ていると元気が出てくる。

卑屈になったり根に持ったりしないから美人なのかも。

彼女のひとりぐらし第2巻・第3巻より

魅力その4「男ウケするだらしなさ」

彼女のひとりくらし第1巻より

もし読者が彼氏のいない女性なのであれば、理香から学ぶべきことは多そうだ。

だらしないが決して不潔ではなく、過剰に他人に依存することもない。

ユルくとも「芯」のある女性は男性に好まれる。

ベランダにゴミを貯めるのが不潔では無い・・とは言えないかもしれないけれど、一人暮らしの不潔さが現れる顕著な場所としては「水回り」は見逃せない。

理香さんの家は水回りは非常に綺麗な点は好感度が高い。

自炊できるくらいにはキッチンも片付いてるし、風呂にもお湯を張って入ってる・・トイレも汚くなさそう。

彼女のひとりぐらしツーアウト満塁より

女性の「芯」は一朝一夕で出来上がるものでは無い。

散々色々な目にあって出来上がった理香の性格はやはり読者にとって魅力的なものに映るだろう。

「セフレ」発言も相手を信頼しての冗談として認識するべきであろう。

「芯のある女性が酔った時に見せるえげつない下ネタ」って本当にすごい破壊力です。

女性たちは真似してみてもいいかもしれません。保証はしません。

まとめ・考察の必要もないユルーいマンガ

今日は「彼女のひとりぐらし」について紹介・考察してきました。

色々自分が思った事を書き綴ってきましたが、単純にユルい日常系のマンガとして大変に面白いので、僕の考察で不快になった方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。

まぁ面白いし理香もカワイイから1度読んでみて下さいね。

今日はこんなところで。

彼女のひとりぐらしツーアウト満塁より

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